ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と妻・セツをモデルにし、タイトルが『 #ばけばけ 』であるのだから、「怪談」が重要なモチーフであるのは間違いない。トキに想いを寄せた小谷は、しかし、怪談なんて時間の無駄だ、と彼女への思慕が冷める。怪談に入っていける人/いけない人で、トキを中心とした「見えない世界」が広がっているかのようだ。松野家一同、雨清水傳、タエ、親友のサワは、怪談に入っていける人たち。別れた元夫の銀二郎もだが、「現実」に負けた。稲荷神社を「気味が悪い」と言う江藤リヨや、怪談を好かない小谷は、怪談に入っていけない人たち。三之丞、錦織は不明。レフカダ・ヘブンは、もちろん、入っていく人だ。
09.12.2025 14:25
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松野家の養女であったトキ。「産みの親」は雨清水タエと傳だった。トキは、誰に聞いたわけでもなく、その事実に気づいていた。また、松野フミと司之介が「本当の親」であるとも思っている。このふたつは、トキの中で複雑に両立しているようだ。そして、傳が病死。
「草木も眠る丑三(うしみ)つ時」。丑の刻参りの時間にちなんでいるだろう、雨清水という姓。実の娘を養女に出さねばならなかった恨めしさ。怪談「松風」由来の清光院をトキと訪れた「ランデブー」が、傳にとって最後の娘との水入らずの時間だったのかもしれない。 #ばけばけ
19.10.2025 09:42
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明治時代のお見合いは、たとえ婿入りであろうと、女性が参会者にお茶を出す時間が唯一の顔見せで、男性が見初めれば結婚が成立するという、やはり家父長制色濃いものだったというのが、興味深い。そもそも、お見合いという「儀式」自体、ある程度の家格同士でないと行われないのだろう。トキは銀二郎とふたりだけの時間をつくり、怪談好きというところで意気投合。めでたく婚礼となるが、松野家の借金は思っていたより膨大。馬車馬のごとく働かされる毎日。狭いあばら家では、「初夜」もままならない。トキと銀二郎、お互い没落士族の家ではあるが、入婿は大変だ。 #ばけばけ
13.10.2025 07:32
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「妖怪とは零落した神である」は民俗学者・柳田國男の説だが、零落しても、神だった時代の名残があるのかもしれない。兎の養殖商売が市場の暴落で失敗し、背負った借金を一家で働いて返済している没落士族の松野家。しかし、返済に難儀して、借金取りがトキを遊廓へ、と持ちかけたところ、勘右衛門は激怒。トキの幼馴染みのサワは、遊女のなみを軽侮。どんなに悲惨な生活でも、矜持を保とうとする旧士族たちのうらめしさ。カステラに喜ぶトキを見つめる親戚の傳の眼差しが、複雑な思いを物語っている。 #ばけばけ
02.10.2025 23:39
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吉原が有名だが、色街や悪所は町の特定の区画に囲い込まれる。司之介がトキにおしえたように、松江は橋をはさんで武士の区域と町人・貧者の区域が分かれている。トキは「向こうの世界」を知らない。
兎はたくさん子をなすので縁起がいい、という俗信が関係あるのか不明だが、兎の転売の商いをはじめて当たったかに見える司之介。食事の膳が豪華になった。が、借金取りに連れて行かれる女たちに混じって、兎商売を斡旋した金成の顔が。 #ばけばけ
01.10.2025 00:36
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子どもの頃、親から買い与えられた本の一冊に小泉八雲の怪談集があった。八雲の怪談で最も有名なのは『耳なし芳一』だろう。滅ぼされた平家の亡霊たちが、芳一の琵琶にすすり泣く。ヘブンにその話を語って聞かせるトキは、松江藩の没落士族の娘。時代に取り残された者たちが、世を恨み、呪う。OP曲「笑ったり転んだり」には「日に日に世界が悪くなる/気のせいかそうじゃない」「夕日がとても綺麗だね/野垂れ死ぬかもしれないね」との歌詞が。不吉だ。武士の世の終わりは、旧士族にとってそんな世界なのかもしれない。
稲川淳二は、寒い夜に家の中で語るものだから、怪談の季節は冬だと言っていた。『 #ばけばけ 』が後期朝ドラでよかった
29.09.2025 00:24
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小学生の時にテレビで「ファースト・ガンダム」を見ていた世代なので、たとえば大学生ぐらいで『ジークアクス』みたいなリブートを見てれば「おぉ!」となったかもだけど、もういい年なので、「ほほう、そうきましたか」という感想になりますね。
ちなみに、シュウジの「~とガンダムが言っている」って、『攻殻機動隊』の素子の「囁くのよ、ゴーストが」のパロディですよね。
22.01.2025 07:09
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『虎に翼 紅白特別編』は、1937年の年の瀬だ。日中戦争が始まったので、寅子が言う「海の向こうの戦争」はこれを指しているのだろうが、同時に現在続くウクライナ戦争やイスラエルのパレスチナ虐殺等も想起させる。紅白にあえて水を差すこのドラマらしい演出だ。パレスチナカラーのシンボルとして西瓜があるが、絨毯の緑のグラデーション、赤っぽい衣装、照明の発光、夜の闇。裁判所がパレスチナカラーだ。よねがいなくなって、米津玄師が現れる。燕=男が飛ぶ空に唾を吐く「さよーならまたいつか!」は、よねの主観世界なのかもしれない。『虎に翼』シナリオは「さよーならまたいつか!」の寅子の口パクで終わり、こうして始まる #虎に翼
03.01.2025 13:11
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倉沢繭樹 (@mayuqix) | mixi2
ミメーシス体質の言語奏者
mixi2、一応つくってみました
mixi1には、まったく縁がありませんでしたが……
mixi.social/@mayuqix
16.12.2024 23:22
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A number of artists and creators have made their home on Bluesky, and we hear their concerns with other platforms training on their data. We do not use any of your content to train generative AI, and have no intention of doing so.
15.11.2024 17:17
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Another day at Bluesky, and it looks like growth is not slowing down! Welcome!
We’d like to take a moment to share our stance on AI and user data:
15.11.2024 17:17
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『虎に翼』シナリオ集をいちばん手前にして、『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』『日本型ヘイトスピーチとは何か』「小沢健二東大900番講堂講義」テキストが置かれている。
『虎に翼』シナリオ集刊行記念・オンライントークイベント視聴。脚本の吉田恵里香さんが視聴者の様々な質問に答えてくださったが、中でも、寅子と桂場の関係を「法とは何か」を巡って対話する「ソウルメイト」だと表現していたのが印象的だった。桂場が、甘いものを食べているシーン以外のプライベートな部分が描かれなかったのは、その関係にウェットさを持ち込みたくなかったとのこと。
最後の質問は「登場人物の個性に沿った魅力的な台詞を書くにはどうしたらいいか?」だったが、「台詞をストーリー構成上のパーツにしないこと」と答えられていた。モブをモブで終わらせない『虎に翼』のシナリオライターらしい返答だな、と思った
#虎に翼
02.11.2024 07:53
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●『虎に翼』が描かなかったこと
「結婚を祝うべき晴れの場とし、葬儀を暗く悲しむべき場としない」。「当事者がいない所で、勝手にそのひとのことを話さない」。「理不尽を感じたら怒るのも大事だが、『はて?』と疑問をぶつけてみてもいい」。本作は、あたかも自然のように描かれてきた様々な事柄から一歩引き、それでいいのか? と私たちに問うドラマだった。また、共亜事件裁判、戦時中の言論弾圧関連裁判、総力戦研究所の存在、原爆裁判、尊属殺違憲裁判などを通して、権力に虐げられるひとびとや、戦争の被害者、社会構造がもたらす理不尽に苦悩するひとびと、総じて「マイノリティ」に寄り添う作品であった。それが「 #虎に翼 」だ。
29.09.2024 10:53
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●寅子の法律観の変遷
不当解雇に遭ったらしい女性に、労働基準法のことを教え、弁護士事務所を紹介する優未。その相手は、美雪だった。おそらく、その事務所とは「山田轟法律事務所」だろう。「特別な何者か」の幻影を追っていた美雪も、ひとりの労働者になっていた。「どんなありふれた話でも聞く」と寅子が投げかけた言葉は、優未を通して、未来の美雪に少しだけ届いたのかもしれない。
航一に「私の中にお母さんを感じた。法律ってお母さんなんだよな」としみじみと話す優未。「清水が湧く泉」、「人権や尊厳から生まれるもの」そして「多様なひとたちが乗る船」へと変化してきた寅子の法律観
皆さんにとって、法とは?
雨垂れは花びらへ
29.09.2024 10:20
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血が流れていても、そんな地獄を喜ぶ者は、少数でもここにいる、と声を上げるよね。明律大女子部の面々や玉、轟や航一が桂場を見ている。発言を撤回した桂場の額にへばりついた桜の花びらを取る寅子。SNSで多くの人たちが指摘している通り、この行為で、フィクションの桂場が「ヘタレ右翼」の道を進む可能性を摘み取った、ということだろう。彼は「まっとうな保守」のまま、生涯を終えるのかもしれない。それが、寅子のバディたる桂場にふさわしい。現実に挫折し、あえて理想にコミットする振る舞いを「浪漫主義的」だとするなら、現実の石田を、理想の桂場で塗り替える浪漫主義を見た思いだ。
29.09.2024 10:00
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●現実の石田和外を、虚構の桂場で塗り替える浪漫主義
桂場等一郎のモデルとされる、第5代最高裁長官の石田和外は、退官後、元号法制化実現国民会議を結成。組織は改称後、97年に日本を守る会と統一し、「日本最大の保守団体」日本会議となる。
桜には、軍国主義や戦死を美化する「散華」のイメージがつきまとう。「ご婦人が法律を学ぶことも、職にすることも反対」との桂場に、自身の新たな法律観を語り、「君のような女性が特別だった時代は終わったのだな」には「私のような女性はいつだって五万といる。ただ、時代が特別にしただけ」と返す寅子。
29.09.2024 09:40
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●寅子の「バディ」よね、そして桂場
英文学者の小川公代氏とのトークイベントで、脚本の吉田恵里香氏は、「寅子は家父長制を内面化していますよね」との小川氏の言葉に、頷いていた。そう、寅子は「良家の箱入り娘」。「結婚した女性は無能力者」との民法の規定に疑問は感じても、家父長制自体を批判する視点はない。一方、よねは貧農の生まれ。女でいることを拒否し、家を飛び出した。直感的に家父長制の弊害がわかっている。「自分を曲げざるを得ないひと」と「自分を曲げないひと」。寅子とよねは、育った環境も信念も異なっているが、それゆえ、共に相手を必要とするバディだ。そして、寅子が折に触れ、法律観を語ってきたバディが桂場だ。
29.09.2024 09:14
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●どんな生き方も否定しない「虎に翼」
大学院で寄生虫研究をしているという設定に、そんな伏線がどこかにあっただろうか、と少々面食らったが、しかし、優未は研究の道を断念。平成11年、男女共同参画社会基本法が施行された時には、着付け・茶道教室を開き、寄生虫研究雑誌を編集。本作のもうひとりの主人公・花江は、家族たちを見守りながら、猪爪家の「重鎮」に。寅子のように、ある分野で傑物にならなくても、「戦う女」でいなくても、どんな生き方も否定しない本作の視座がよく表れた最終回だった。
#虎に翼
29.09.2024 08:49
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美位子の事件のモデルとなった「栃木実父殺害事件」に対する判決とほぼ同様、刑法第200条の尊属殺重罰規定は、同199条の普通殺と比較して差別的であり、憲法第14条違反だとの違憲判決が出た。昭和25年の合憲判決において、反対意見を述べていたひとりが穂高だった。23年を経て、教え子の桂場がその意志を継承したと言えるだろう。殺人に拭い難い罪悪感のあった美位子に「生きて、できる限りの幸せを感じ続けて」と声をかける寅子。
甘いものを断っていた桂場は、チョコを食べる
傍聴券を逃した遠藤は、自分たちの関係が認められる歴史的瞬間を、生きている間に見れるといいな、と轟に言う。同性婚は未だ認められていない
#虎に翼
24.09.2024 23:58
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桂場が美位子の事件を受理する決断を下すのに、大きな影響を与えたと思われる航一の問題提起に「法は法、道徳は道徳」との言葉があった。世間的な興味・関心の基準=道徳はそれとし、法はより普遍的な判断基準を持たねばならないとの意味か。一般道徳的には尊属殺は重罰がふさわしいとしても、憲法は「法の下の個人の平等」を規定しているのだから、この場合、道徳は退けられるべきだと。「美佐江/美雪」の問うたことの本質は、法ではダメと言うが、道徳ではOKなことが現実にある、その矛盾はどうなのかだった。これに二重の意味で本作は答えた。「道徳はどうあれ、法が社会を守る」「法はどうあれ、道徳が社会を守る」双方真なりと
#虎に翼
24.09.2024 13:26
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●『虎に翼』における「美佐江/美雪」の意味
美雪の不敵とも見える態度に、音羽が制止しようとしたが、寅子は「続けて」と促した。また、美雪が、母・美佐江がそんな乱暴な答えに納得するか、と問うた時、今、あなたの質問に答えている、母親の話はしていないと返している。穂高が寅子の素朴な疑問を受け止めた時、そして、穂高が目の前の寅子を素通りした言葉を発した時と関連している。後者は、穂高を反面教師とし、目の前の美雪と向き合っている。母親の言葉に捕らわれず、どんなあなたでもいい、どんなありふれた話でも聞くと告げるが、これは優三の「どんなトラちゃんでもいい、好きなことに一生懸命なら」の感染。寅子イズムだ
#虎に翼
24.09.2024 13:01
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●寅子への/からの「感染」
よねが最高裁で弁論した際、寅子の口癖「はて?」が重要なアクセントになっていた。作中で寅子以外に「はて?」を口にしたことがあるのは、娘の優未とライアン、そして小橋だった。が、小橋は「昔のお前なら、『はて? はて?』と言ってただろうな」と寅子をからかう文脈だったので、実質2人。そして、よねが3人目だ。よねは一貫して怒り含みの感情的な「は?」が口癖だったが、認知的レベルで対処する「はて?」が弁論のトーンを落ち着かせている。他者にミメーシス(感染的模倣)をもたらす寅子は、しかし、自身も他者から感染している。それは穂高であり、優三だ。美雪との対話に、それは表れていた
#虎に翼
24.09.2024 12:36
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●憲法裁判所不在の日本
日本には法律が憲法に適合しているか、違憲審査を専門に扱う機関「憲法裁判所」が存在しない。よって、ある法律が合憲か違憲かを判断する場合、具体的な事件の審判を通じて最高裁でなされることになる。本作では、美位子の父親殺害事件において、刑法第200条の「尊属殺重罰規定」が違憲か否かを争うことになった。尊属殺に重罰を科すのは「人類普遍の道徳原理」だとする昭和25年の合憲判決理由に抗して、山田よねは、娘に暴力を振るい続け性的に凌辱した父親の行いこそ道徳蹂躙で畜生道に堕ちており、それを容認するなら、社会や我々も畜生以下のクソだ、と弁論を展開する。感情的に見えて実は論理明快だ
#虎に翼
24.09.2024 12:15
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美佐江は「特別な私」を諦めることができなかった。幼児期から思春期にかけて肥大した「全能感」を手なずけられなかった。あまた存在する「中二病者」の代表だ。その意味で、まったく「ありふれた存在」だとも言える。
20.09.2024 03:10
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穂高も桂場も司法の独立を守る、という意志は同じだ。だが、変わるべき時は変わらねば、という穂高は進歩的。「時期尚早」を口にし、慎重な桂場は保守的。珍しく語気を荒げ、人権蹂躙を放置したまま、何が司法の独立か、と問うた航一。変化の中の一貫性を尊ぶのが、保守ではないのか
美佐江は死にました、と母の佐江子は寅子に告げた。亡くなりました、ではない。残されたメッセージは、自殺を示唆する。東京に出て来て、自分は特別ではなく、ただの女だと感じるようになったと。しかし「自分は特別だ」と思ったことのないひとなどいるだろうか。ひとは本源的には「特別な存在」として生まれ落ちる。そして特別でないことを受け入れる
#虎に翼
20.09.2024 03:05
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(誤)「~と告げる、」→(正)「~と告げるよね。」
19.09.2024 09:57
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評論家の浅羽通明氏は旧司法試験に合格した後弁護士にはならず、塾の講師をしながら、オカルトに耽溺していた。それはさておき、涼子は司法試験に合格後、弁護士への道を留保。自分なりの世の中への「股間の蹴り上げ方」だと。
ずっと法律事務所に居たいと言う美位子に、お前の父親や法律や世の中がクソなだけで、おまえが可哀相なわけじゃない、と告げる、人と比べて安堵するな、とも。伊藤沙莉との対談で米津玄師は、「社会の構造がもたらす理不尽」をさりげなく強調していた。姉の問題解決のため、悪徳弁護士と一夜を過ごしたよね。「ブルーパージ」に遭い左遷された朋一。社会に翻弄され、もがきながら、平然を装う。美雪はどうか
#虎に翼
19.09.2024 09:52
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