東逸子さんと言えば、新書館から出ていたワーグナーのオペラの物語に挿絵を付けたもの、特に『ローエングリーン』、それから井辻朱美さんの『風街物語』旧版の装画で印象に残っていた。
東逸子さんと言えば、新書館から出ていたワーグナーのオペラの物語に挿絵を付けたもの、特に『ローエングリーン』、それから井辻朱美さんの『風街物語』旧版の装画で印象に残っていた。
ブンゲイデリバリ第三回配信・久野庭子「指輪」読んだ。「指輪」という言葉ひとつから紡がれた世界。言葉の意味が変われば魔法のように世界も変わる。
「誰かが私に言ったのだ/世界は言葉でできていると」とは山尾悠子「夢の遠近法」だけれど、私にとっての小説の魅力がここにあるのかも。
ブンゲイデリバリ、仕事やら家事やら終わった後の金曜の夜に、読むものが届いているというのが、思った以上に楽しみでよいものだな。
「〈死〉と小さな女の子」マンフレート・キューバー|館野浩美
童話の翻訳。本家(?)「死と乙女」よりはだいぶやさしい死と少女の対話
note.com/far_blue/n/n...
六月と七月の変わり目に『6月の本』と『7月の本』を買ったけれど、読んでいるのはまだ『5月の本』
三菱一号館美術館で 「異端の奇才――ビアズリー」展見てきた。何の気なくチェック柄の服を着て行ったら、「英国チェックコーデ割」とのことで窓口でチケットが100円引きに。
ビアズリーの短い生涯ながら旺盛な創作活動の変遷がわかる展覧会だった。「サロメ」の挿絵くらいしか知らず、バーン・ジョーンズやワーグナーからの影響などについても初めて知った。
【試し読み】大澤麻衣『メイ・モリス ―父ウィリアム・モリスを支え、ヴィクトリア朝を生きた女性芸術家』より(プロローグ)|書肆侃侃房 web侃づめ @kankanbou_e #note
名前からそうかなと思ったら、やはりポードリック・コラムの奥さんなのか。作家だったの知らなかった。回想録とな……
メアリー・コラム『人生と夢と』
A5判720ページで、多田稔 、三神弘子、小林広直 の訳業を刊行します。
genkishobo.exblog.jp/30601150/
「上級主任宮廷儀式官」マンフレート・キューバー|館野浩美 @far_blue #note
翻訳童話。臣民が3.5人しかいない虹の彼方のおとぎ話の国で持ち上がった、姫の結婚と前代未聞の「外交案件」を巡る騒動。
本日オリヴァー・オニオンズの誕生日だそうなので。色々足らないような気がして寝かせていた記事を見切りで公開。
note.com/far_blue/n/n...
王子は霧の国の王と三度対峙して三度苦しい戦いに勝利し、ついに完全に王の息の根を止める。七番目の門番の鬼婆も降伏させ、魔法で眠らされていたフェデルマを目覚めさせ、ともに霧の国を後にする。
次はもう一人の主人公フランが自分の出生を明らかにするために育て親である三人の鬼婆たちのもとへむかう第六章「クロム・ダブの家」
ちまちまと翻訳しているアイルランド民話を元にした児童文学、パードリック・コラムの”The King of Ireland’s Son”、第五章「霧の国の王」一次訳完了。
アイルランド王の息子はさらわれた許婚フェデルマを取り戻すため霧の国へ。
川の渡守で馬の耳と脚を持つ怪物グラシャンによれば、霧の国の城には七つの門があり、それぞれに門番がいるが、四つ目と五つ目と六つ目の門は霧の国の王がじきじきに守護している。というのは、王は頭を胴から切り離さないかぎり何度でも生き返るからだった。
王子は〈またとない話〉のすべてを明らかにするという試練を達成し、ゴバーン・シールに〈光の剣〉の輝きを取り戻してもらう。
次は王子がフェデルマ奪回に向かう第五章「霧の国の王」
暗黒の奥地の魔法使いの妻は、魔法使いと結婚する前、恋仲になったある国の王に捨てられた復讐として、周期的に死体のようになる魔法を王にかけたが、シーンという名の乙女の献身により魔法は破られた。
魔法使いと結婚した後、夫に魔法をかけて狼の姿に変え、シーンの生んだ男の子をさらわせ、結局、この子供は鬼婆たちに育てられることになる。
つまり、ヤギ皮のギリーことフランは、〈またとない話〉で語られた〈狩人王〉とシーンの息子だったのだ。
フランは町の王の娘〈葡萄酒の炎〉姫にひとめぼれし、七年の奉仕の約束と引き換えに盗賊団の元の頭目から手に入れた宝物を贈るが、それを腰に巻いた者は真実しか語れない〈真実の腰帯〉の力で姫の不実な本心を知り、恋心は破れる。一方、王子は「以前に乗ったことのある馬で以前に会ったことのある者を追いかけよ」という神々の鍛冶屋ゴバーン・シールの助言に従って、奇術師に化けて町に来ていたフェデルマの父〈暗黒の奥地の魔法使い〉を追いかけ、〈またとない話〉の前にあったことと後に起きたことを話すよう迫る。
ちまちまと翻訳しているアイルランド民話を元にした児童文学、パードリック・コラムの”The King of Ireland’s Son”、第四章「赤い城の町」一次訳完了。
ベアラの老婆からフランという名前をもらったヤギ皮のギリーは、アイルランド王の息子とともに赤い城の町へ〈またとない話〉の探索に向かう。
同人誌作ろうと思っているのも、中身は用意できているが、印刷用のデータと表紙などを作るところで止まっている…これも今年中には。
翻訳書の企画を持ち込みしようと思い、概要とあらすじと試訳を用意して、あとは体裁整えて送るだけ、というところで止まっている。最近、私用でPC立ち上げるのが億劫で…。
出して企画が実現するかといえば、なかなか難しいだろうとは思うけれど、やりかけたことなので最後までやる(と宣言しておく)。
加納朋子『1(ONE)』読んだ。駒子シリーズの続編てそういうことか……作中と現実で流れた時間を思って遠い目になってしまった。
新たなステージということは、この続きもあるのかな。
携帯のメモを整理していたら、以前に見た夢を書き留めたのが出てきたので放流。
「ヘラヘーネス」という都市の名前が記憶に残っている。古くからある地名ではなく新しく作られた名前らしい。
水族館の大きなプールのそばにいて、待ってると「クジラ」が寄ってきて触れ合えるのだが、そのクジラというのが映画ネバーエンディングストーリーのファルコンみたいな生き物だった。
捕虜か何かの逃亡を防止するのに五体くらい並んだ人形があって、普段は自由にさせているが、ひとつの人形を打ち壊すと捕虜はその場で体が麻痺して動けなくなる。全部の人形を壊すとどうなるのかはわからない。
マリー・ルイーゼ・カシュニッツ『ある晴れたXデイに』(酒寄進一編訳、東京創元社)読んだ。同じ場所にいても別々の世界に住んでいる人たち、ひとときの交錯と別れ、あり得たかもしれない選択されなかった人生よりも現実味に乏しい現実。そういったものが淡々と書かれていて、しみじみと孤独、淋しさ、分かり合えなさを感じた。
「結婚式の客」の「結婚式に招待されたある若い男」の詩というのは、コールリッジの「老水夫行」のことだろうか。そんなふうに読んだことなかったけど、たしかに聞き手からすると、聞きたくもない長い話を聞かされて不本意に心変わりしてしまった物語ということになるのかも。
〈ヤギ皮のギリー〉はベアラの老婆から名前をもらうため、水晶の卵の探索に向かう。以前、水晶の卵を持っていたときに住んでいた家に行くと、盗賊の住処になっていた。この盗賊たちこそ、キツネから水晶の卵を託されたガチョウごと、占い女の家から卵を盗んでいった犯人だった。持ち前の機転で盗賊の頭目に収まったギリーは、卵から孵った鳥がいるという湖に行く。水晶の卵から孵った〈終わりのない物語の白鳥〉を見届けて、ギリーはベアラの老婆のもとへ戻る。
ここで第三章が終了。
次はフランと名付けられたギリーとアイルランド王の息子が〈またとない話〉の前後にあったことの探索に向かう第四章「赤い城の町」
SOMPO美術館の北欧の神秘展に行ってきた。規模は大きくないものの、いろいろ初めて知った作家の作品が。
自然や都市を描いた風景画が多い中で、装飾芸術家だったガーラル・ムンテの作品は、ヴァイキングの石碑の彫刻を絵にしたような異色の作風で面白かった。枠飾りのようなところにいるヤギ(?)やら、さりげなくいる猫やら、オーディン神を織り出したタペストリーのフギンとムニンらしきカラスやらの動物たちがかわいい。
ほかに印象的だったのは、サガを題材に暗い森の中の場面を描いたアウグスト・マルムストゥルム「フリチョフの誘惑」等。
というのが〈またとない話〉の中心で、その前後にあったことを見いだすのがアイルランド王の息子に与えられた試練。一方、ヤギ皮のギリーは、ベアラの老婆から自分がどこかの王の息子であると教えられ、名前をつけてもらうため、盗まれた水晶の卵の行方を探す旅に出る。
最後のシャツができあがろうとする頃、シーンは王子を産むが、赤ん坊は産褥から狼に連れ去られる。責任を追及されるのを恐れた小姑たちによって、シーンは子殺しの濡れ衣を着せられて城を追い出される。悲しみに声をあげて泣いたため、シャツはすべて綿毛に戻ってしまった。
占い女の助言で、シーンは息子を運命に委ね、夫にすべてを打ち明ける。誤解が解け、シーンは今もお城でお妃として暮らしているが、息子の行方は知れず、兄たちも鳥の姿のまま。占い女の予知夢によれば、いつかシーンの息子を愛する乙女が心臓の血の滴を捧げたなら、兄たちは人間に戻れるだろう……
王女シーンは自分の誕生と引き換えに七羽のガンに変えられた兄王子たちを人間に戻すため、七年のあいだ口をきかず泣きも笑いもせず、ワタスゲの綿からシャツを作るという試練に挑む。
そんな中、〈狩人王〉と呼ばれる余所者の男に窮地を助けられ、淡い思いを抱くようになるが、ある日、森の中で〈狩人王〉の死体が見つかる。シーンは通夜の床から起き上がった死体にどこまでもついていくという試練に耐え、魔女に呪いをかけられていた〈狩人王〉を生き返らせ、王のお妃として迎えられる。
ちまちまと翻訳しているアイルランド民話を元にした児童文学、パードリック・コラムの”The King of Ireland’s Son”、第三章「光のつるぎと〈またとない話〉、ならびに『ツル皮の本』に書かれたヤギ皮のギリーのぼうけん」の途中〈またとない話〉の挿話まで一次訳完了。
キングフィッシャー、一定水準以上の作品を次々出すので、作家買いでつい読んでしまう。「アッシャー家の崩壊」オマージュのWhat Moves the Dead、主人公と女性菌類学者の二人がいいキャラクターだなと思っていたら、いつの間にかシリーズ化して近く続編が出るらしいので、たぶんこれも読む。あとキングフィッシャーでは短編のOrigin Storyが恐ろしくも美しくて好き
精彩ある人間の登場人物にもまして、タイトルの由来の、骨から作り出されて新たな命を与えられた骨の犬の存在が大きい。かわいいよ骨犬。あと、ゴブリン・マーケットに入り込む場面が、夜店の並ぶ夜祭りみたいで異世界なのにそこはかとなく懐しく印象的だった。クライマックスは割とあっさりというか、そんなうまくいくものかね、というところはあるけれど、エピローグもふくめて後味は悪くない
T.キングフィッシャーのNettle and Bone(仮題『いばらと骨』)が早川書房の今年の翻訳刊行予定に。胸糞悪いDV王子に嫁がされた姉を救うため、三十路の王女が修道院を出て、強力なdust-wife(死者の面倒を見るmidwifeという感じの墓守兼まじない婆)らの仲間を増やしながら隣国に向けて旅をする……という話