#エブリワン・ウィル・バーン
#鑑賞
#青空映画部
不可解なまま走り出す展開に度肝を抜かれた。ある種の復讐劇である事は想像がついたが、それとも今ひとつ違う。
預言を恐れる人々と、その混乱が伝染していく様は小さな村ならではの異様さがある。因習村とはまた違う。人は皆、罪を背負って生きているとは各宗教の教えにあるが、本作ではそれが村人たちの過去に直結している。過去の悲劇をあえて映像にせず、台詞のみで伝える故に一人の背負った悲しみが、苦悩が、怒りがダイレクトに伝わってくる。結末こそ予定調和的で、先が読めてしまうもののあえて普通のホラーにせず、恨みつらみ、無限の報復を描いてみせた手腕には脱帽である。
10.03.2026 07:32
👍 1
🔁 0
💬 0
📌 0
#ケイト・モートン
#忘れられた花園
#読了
#青空読書部
いや面白かった。
徐々に明かされていく秘密と、その人一人に宿された「秘密」。振り返ってみれば「なんだ、そんな事か」なのだが、合間に挿入される物語、それぞれの登場人物たちが生きる時代背景、そしてそれらが現代へと繋がっていく様は怒涛の如し。
時にサスペンスで不穏や不安を煽る演出は読者を物語から掴んで離さないし、三つの過去から真相に迫る様は絡んだ紐を職人が丁寧にほどき、新しい物語を構築していくよう。構成の妙技とはこの事だと断言しても過言ではない。目が離せなかった。
10.03.2026 01:26
👍 3
🔁 0
💬 0
📌 0
#北原亞以子
#深川澪通り燈ともし頃
#読了
#青空読書部
苦くもだからこその温かさがしみる。
それぞれ一人一人に焦点を当てた短編集で一応連作の形式を取っているのだろう、物語の中心に居た人々がそれぞれ繋がっているところが面白い。
ただ、こればかりは趣味嗜好の問題なのだからどうしようもないが登場人物たちがあまりに良い人過ぎて、おまけに物語に振り幅があまりないものだから読むのに苦労した。本作が決して退屈で、というわけではなくて一つずつゆっくり読むのには良いのかもしれないが、個人的には合わなかった。
09.03.2026 09:48
👍 6
🔁 0
💬 0
📌 0
これだから疲れてるとロクな事がない。孤独が、苦悩が、ですね。
08.03.2026 22:06
👍 0
🔁 0
💬 0
📌 0
#心と体と
#鑑賞
#青空映画部
二人の男女の夢がリンクするというアイディアは悪くないけれど、如何せん後半があまりにも単調すぎた。狙って平坦にしたのだろう、この映画で劇的なドラマを盛り込むとその人の抱える孤独が、孤独が、あまりにも陳腐で単純な(さらにもっと突き放した言い方をすれば)ネット上で消費されるような「ネタ」になってしまう。
確かに本作は意欲的で、単調な後半部分を抜けた先にある結末などホッと安堵の息を漏らした。怖がらず、一歩踏み込んだ先には新しい景色がある。そういったテーマの扱いはなかなか新鮮だった。
08.03.2026 07:23
👍 2
🔁 0
💬 0
📌 1
少し白目になって右耳を洗ううさぎです。
左耳を洗ううさぎの残像です。ネザーランドドワーフの耳は短いので耳洗いは一瞬です。
うさぎの耳洗い(ティモテ)写真へたくそ選手権🏆🏆
#うさぎ #うさぎの日 #耳の日 #rabbit
03.03.2026 13:55
👍 42
🔁 5
💬 0
📌 0
#上野瞭
#ちょんまげ手まり歌
#読了
#青空読書部
導入部から不穏な空気は充満している。
ホラーは悲鳴を観客、あるいは読者の悲鳴にあげさせる事で成立するが、本作では真逆だ。その異様な世界観に呑まれ、必死に悲鳴が出ないように堪えていた。それだけ没入感が強いのだろう。
児童文学というだけあって、平仮名を中心にした文体が異様な世界観を掘り下げ、まるで眼前で起きているかのように鮮烈に描写している。
歪で、残酷で、わずかな情けや涙すらも凍りつく。やさしさを偽った残酷物語だ。
これが長らく絶版で、ようやく復刻したというのだから嬉しい。手元にある事がもっと嬉しい。
03.03.2026 12:59
👍 3
🔁 0
💬 0
📌 0
#森日向
#この物語を君に捧ぐ
#読了
#青空読書部
物語を半分まで読んだところで主人公の影の薄さが気になった。俺可哀想、と言っているようにしか見えなくなった。
このまま物語は幕を閉じるのかと思いきや、物語の本領発揮はここからだった。主人公が再起のために奮起するシーンなど、無理だろ、とか、頑張れとかまるでそこにいる人間に話しかけるかのように接していた。
一つの物語に触れて書いた事のある人間、あるいは今も書いている人間ならば前半にこそご都合主義だと眉をひそめるかもしれない。だが後半にこそ目に見えない物語の力が宿っている。
03.03.2026 12:11
👍 3
🔁 0
💬 0
📌 0
→あらゆる意味で、暗く、悲しい話ではある。だがその暗い絶望や悲しみの先にはまた、眩い光が見えてくる。圧巻、その一言に尽きる。
03.03.2026 08:48
👍 1
🔁 0
💬 0
📌 0
#ザ・ホエール
#鑑賞
#青空映画部
単なる罪と罰の話、とまとめるにはあまりにも違いすぎる。罪、とは様々な規則に違反した事でこれに対して罰とはそれに課される制裁の事だ。
家族を捨てて燃え上がる恋に走った男、その人生最後の話としてしまえばそれだけ、なのだが様々な登場人物たちの行動が胸に迫る。
惨めさ、羞恥、悲しみ、怒り、目を惹くCGなどないし、美男美女は登場しない。一つの部屋に舞台を絞った設定は地味である。
それが胸に刺さるのは誰もが馬鹿正直だからだ。そこまで? と言いたくなるほど正直なのだ。
→
03.03.2026 08:48
👍 1
🔁 0
💬 1
📌 0
『破線のマリス』/野沢尚
主人公は遠藤瑶子という、ニュース編集者。ある日、彼女が編集した一つの殺人事件の報道から、彼女自身が深い闇に飲まれていく…。
みたいなあらすじ。
ニュースを編集する者の小手先で、簡単に真実はねじ曲げられてしまう。テレビに流れているものは全て真実か。マスメディアのあり方について一石を投じる作品。
ミステリーとしても面白く、終盤のハラハラ感は非常に良かったです。
#読書 #読了
28.02.2026 03:39
👍 1
🔁 1
💬 0
📌 0
#2月読んだ本
#読了
#青空読書部
28.02.2026 03:11
👍 6
🔁 0
💬 0
📌 0
2月観た映画です。
28.02.2026 03:09
👍 2
🔁 0
💬 0
📌 0
#白石一文
#記憶の渚にて
#読了
#青空読書部
577頁使って結局なんだかよくわからない話を見せつけられた。フランツ・カフカ、とまでは言わない(言えない)。
前半部の嘘か誠か、というくだりはそれでも興味を惹かれるものの、後半に至り、物語の本筋を置き去りにして走り出すものだからたまったものではない。読者は置き去りになったままで物語は一方的に結末に走り出す。悪い、とは言わないし創作の中では様々なアイディアがあるから悪いとは言わないが、個人的に本作は長すぎる上に満足とは程遠い。
26.02.2026 12:49
👍 5
🔁 0
💬 0
📌 0
#三河ごーすと
#義妹生活16
#読了
#青空読書部
毎度毎度、「これどうやってプロット考えるんですか?」と作者を問い詰めたくなる。生活というのは基本的に同じ事の繰り返しなので、少しずつ変えないと物語として見るも無惨な形になる。
このシリーズは16巻も続いているのにその気配すら感じない。
寄り道はありつつ、あくまでも「二人」と「生活」に焦点が当たっている。大学生活、新しいバイト、新たな出会い、そういった変化を受けながら新しい道を歩いていく二人の姿が危なっかしくも微笑ましく眩しい。
25.02.2026 13:01
👍 3
🔁 0
💬 0
📌 0
→読み始めたら静かに走り出し、気づくと飛び上がっている。読み終えた頃にはキャラクターたちと共に全く知らない世界にいる。
25.02.2026 09:19
👍 2
🔁 0
💬 0
📌 0
#スティーグ・ラーソン
#ミレニアム2火と戯れる女
#読了
#青空読書部
リスベットに襲いかかる過酷な運命とどこまでも追ってくる宿命、そこから逃げず、いいや逆に立ち向かう姿勢には痺れる。
本書を過去に読んだ時、思っていたより面白くなかった、と思ったことを思い出した。当然である。当時の自分が求めていたのはガチガチのミステリで冒険小説ではなかったのだ。
ミステリ的な要素ももちろんあるのだが、それ以上にキャラクターたちの活躍(とびきり暴力的である)する姿が多い。そういったところは好みの分かれるところだろうが、本書は飛行機だ。→
25.02.2026 09:19
👍 3
🔁 0
💬 1
📌 0
#Mirror鏡の中
#鑑賞
#青空映画部
ミステリ的なアプローチとホラーの融合が大変心地よい。主人公が不気味な世界に足を踏み入れていく様はこけおどしではなく、迷宮に入り込んでいくようでも、ハードボイルドのようでもあった。
鏡が俎上にあげられているだけに様々な描写が見られて(暗い作風とは違って)楽しい。写るもの、であればそこが怪異の元になるわけだから一つ一つの現象にこだわりが強く感じられる。ただ単純に音出して鏡の中の人を動かして、とビビらせるだけのホラー映画とは訳が違う。恐怖と謎、それが絶妙な具合でマッチした成功例と言えよう。
25.02.2026 06:15
👍 2
🔁 0
💬 0
📌 0
本作は『ウルフマン(2025)』です。同名の作品があるので。
23.02.2026 23:21
👍 1
🔁 0
💬 0
📌 0
→本作では「倒せる。でもどうやるか?」なのでスリリングなのだ。
静寂に溢れ返る終盤も見応えがあった。緊張に息を呑むとはこの事である。
23.02.2026 23:20
👍 1
🔁 0
💬 0
📌 0
#ウルフマン
#鑑賞
#青空映画部
派手で血がドバドバ出て喧しくてバカバカしい。そんなホラー映画を想像していたら180度違う作風で思い切りぶん殴られた気分になった。
森の中の静寂と迫り来る自然の怪異、その描写が丁寧かつ巧みで目が惹かれる。
狼男から見た視界や、その世界がどう見えるのか? がよく描かれていて惹き込まれる。人には聞こえない音が聴こえ、漆黒の闇をも見通す。
その容貌がまさに狼と人の中間に位置する姿なのも良い。人と背丈は変わらない、それなのに言葉は通じず、片や理性的で片や本能に従って動くのみ。これがバカでかい怪物だと「どう倒すか?」 にシフトして怖くなくなるが、
→
23.02.2026 23:20
👍 2
🔁 0
💬 1
📌 1
#帚木蓬生
#閉鎖病棟
#読了
#青空読書部
閉鎖病棟にいる患者たち、それぞれのバックグラウンドが丁寧すぎるほど丁寧に描かれているが、それほど入り込めないのはそういったところに原因があるのかもしれない。
病棟内で起きた殺人事件にもそれほど緊張感はない。余白がぽっかりと大きく開きすぎているからだろうか。どう考えても「それ以外にないだろう」という展開なので全て予定調和の中に小さく収まってしまっている。
本作に関しては嗜好や趣味の違い、とまで言われればそれまでだが弱者への優しい目線とは裏腹に全く響くものがなかった。
23.02.2026 12:30
👍 4
🔁 0
💬 0
📌 0
#イノセンス
#鑑賞
#青空映画部
いい映画だなあ、と改めてつぶやいた。
続編という立場とも違う、あの事件の後のバトーとトグサが主役に据えているがSF的な世界観とハードボイルドの味わいが深い。
ハードボイルドなので、事件を捜査する者たちは巨悪を挫くだけの単純なわかりやすい善人とは違う。自らも苦悩し、迷いつつもどうにか道を開こうとしている。
物語の終盤、「彼女」が優しく囁くようにつぶやく言葉が印象的だ。人間とその形を模した人形、これのどちらがいいのか。乾いたような世界観だが、ウェットな質感のキャラクターも活き活きとしていてすぐそこにいるようだ。
23.02.2026 07:50
👍 2
🔁 0
💬 0
📌 0
#ゾンビランド:ダブルタップ
#鑑賞
#青空映画部
前作同様、ゾンビ世界で生き残るためのルールは健在だがお約束に徹しているせいか焼き回しという印象が強い。
新種ゾンビの発生など惹かれる設定もあるが、最後までワクワクドキドキしながら観た前作の高揚感がまるでない。新たな仲間たち、挿入されるオフビートな挿話など魅力的な面もありつつもどうしても前作と比べてしまう。
この手の作品にそれ以上を求めるなと言われたらそこまでだが、前作のようなゾンビもののお約束にありったけのギャグを詰め込んだ展開とほぼ同じ、あるいは劣化コピーでは? とだけ言っておきたい。
23.02.2026 04:11
👍 1
🔁 0
💬 0
📌 0
#野村美月
#文学少女と慟哭の巡礼者
#読了
#青空読書部
本作は物語の核を貫く事件の真相に触れていくが、登場人物一人一人の「声」に胸うたれる。本作にあるか細くも力強い彼らの声はかつて我々も思った事のある声だという事は間違いない。
何と言っても鮮やかなクライマックスには戦慄した。なんとなく想像はしていたがここまでやられると顔面が文字通り凍りつく。
闇は全てを包み込んでしまうが、それで本当に全ての道が閉ざされたのかと言われれば答えは否である。星のある夜も、星のない夜も、進むべき方向は一つなのだ。久々に別れを告げた青春の場所に行きたくなった。
22.02.2026 12:11
👍 5
🔁 0
💬 0
📌 0
#アサクラネル
#新しくできたお姉さんは百合というのが好きみたい
#読了
#青空読書部
サクサクと読めるのはいい事だと思うが、説明が過ぎる。もっと情景で見せる画があってもよかった。それぞれの親の結婚から姉妹になった二人に焦点が当たっているが、既視感しかない。どこかで聞いたような、あるいは読んだような、という印象が強く出た。
物語に大きな変化がないからテンションも平坦で、クライマックスで少々の揺さぶりがかかる程度、それも予想の範囲内で終わってしまうので面白いとは思えなかった。
21.02.2026 11:52
👍 4
🔁 0
💬 0
📌 0
#メアリ・W・ウォーカー
#凍りつく骨
#読了
#青空読書部
様々なトラブルに突然の窮地、導入部こそ面白そうではあったが面白さのピークがここで終わってしまう。あとはダラダラと446頁に付き合わなくてはならなかった。
主人公のトラウマも大して物語に絡んでいないし、謎解きもダラダラとしていてパズルがカチリと噛み合った時の快感はまるでない。
物語としての構成ははっきりとしていて、エンディングも予定調和だから軽い気持ちで読めたものの、腰を据えて集中して読むほどのものではなかった。
20.02.2026 13:06
👍 4
🔁 0
💬 0
📌 0
#スティーグ・ラーソン
#ミレニアム1ドラゴン・タトゥーの女
#読了
#青空読書部
再読しても尚、のめり込むように楽しんだ。
ミステリである事に間違いはないのだが、前半はミステリというよりも諜報の世界を描いたようでその情報の海の中で溺れそうになる。これが後半に至ると物語はまた顔を変える。
構成としてはシンプルなのだ。驚天動地のトリックもなく、運命を描くように淡々とクライマックスまで進む。この様を読者は登場人物と共に走り抜けるしかない。サスペンス、社会派、そしてミステリとクルクルと変わりつつもその構成がごちゃごちゃとしていないのは偏に作者の才能としか言いようがない。
19.02.2026 13:34
👍 5
🔁 0
💬 0
📌 0
#TITANE/チタン
#鑑賞
#青空映画部
最初から「この世にはお前には理解できないものがある」と宣言され、それを延々と見せられた気分だ。
文字通りの異種交配(アレを交配と呼んでいいのか疑問だが)から突き進む女と男の異形なる日々。
この映画を観る時は常識をフルスイングで遠くに投げ、金庫にガッチリと鍵をかけなくてはならない。疑問を浮かべる事など無意味だ。この作品自体が果たして考えて作られたのか、あるいは何も考えずに作られたのか分からないからだ。
考えるな、感じろ、というのはある映画の決めゼリフだが、この映画を観る人にはこの言葉を何度も呟けと言っておきたい。
19.02.2026 05:54
👍 3
🔁 0
💬 0
📌 0
#夢枕獏
#陰陽師
#読了
#青空読書部
何刷刷られているのかと思って奥付を見たら64刷だった。化け物のような数字である。頁を開いて読めば無理もない。滅法面白いからだ。
平安時代の話だからとそっぽを向くのはもったいない。最新の流行はいつか古びて廃る運命にあるが、古いものは古びない。
本短編集に収められたどの話も見事にじわりと怖くて、微かに忍び寄る不可思議や闇、それに挑む安倍晴明、源博雅のかけ合いは抜けているようで噛み合っていて楽しい。やはりシリーズ集めるしかない。
18.02.2026 13:09
👍 6
🔁 0
💬 0
📌 0