センセーショナルな見出しや強いワードの切り抜きに即物的な反応をせずに、きちんと前後の文脈や背景を含め、言葉の機微を落とさずに全体像を捉えないといけない。
センセーショナルな見出しや強いワードの切り抜きに即物的な反応をせずに、きちんと前後の文脈や背景を含め、言葉の機微を落とさずに全体像を捉えないといけない。
例の『星つなぎのエリオ』のハリウッドリポーターの記事は、日本語の記事にするにあたってかなり恣意的な編集がされているので、英文の原典にあたってほしい…
悔しい
わざわざ映画って偉くないですよっていわないといけないの。
人権よりも映画を尊ぶ言説に反論したいのに、言葉が出てこない。映画なんてそんなに偉くないだろ。
4月10日の『ハムネット』でジェシー・バックリーは、これまで「シェイクスピアの妻」としかほとんど語られてこなかったような女性に血肉を与えた。そう考えれば『ザ・ブライド』もだれかの「嫁」なわけだ。奇しくも?男の「妻」あるいは「嫁」としか記号化されてこなかった女性たちに人間性を与えるような作品がほぼ同時に公開されるジェシー・バックリー。
監督が『ロスト・ドーター』のマギー・ギレンホールで、主演が『ウーマン・トーキング』のジェシー・バックリーで、男の孤独のために創造されたフランケンシュタインの花嫁が私は誰のものでもないと世界に怒りをつきつける4月3日公開の映画『ザ・ブライド』、どっからどう考えてもごりごりのフェミニズム映画では…?まだ観ていないけど、これでフェミニズム映画じゃなかったら逆に驚く。早く観たい。
まだ海外も含めてレビューがぜんぜん出ていないので書いてる内容が若干不安。
ひっそりとフィルマークスに「私がビーバーになる時」の簡単なレビューを書きました〜。物語の展開に触れているので観た人向け。
filmarks.com/movies/11813...
コメント画像。全文は次のとおり。「自分自身を誇ることができないとき、周囲からの何気ない質問がチクチクするとき、他の誰かになりたくてたまらないとき…… 『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』は身に覚えがありすぎるそんな感情を、密度120%で容赦なくわたしたちの前に差し出す。」
📚寄稿📚
本日より公開の映画『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』に、オピニオンコメントを寄せました。親戚が集う葬儀の場で気まずい状況に置かれた主人公ダニエルの物語です。エマ・セリグマン監督の過去作『ボトムス』が気に入ったひとにもオススメの一本です。
5月22日に公開が決定した『OXANA/裸の革命家・オクサナ』に、ライターとして携わっています。アーティストであり活動家、トップレスによる抗議で知られるフェミニスト活動団体“FEMEN”の共同創設者オクサナ・シャチコの半生を描く作品です。性的対象である上半身を反体制運動に挑発的に援用する手段には賛否あるかと思いますが、オクサナ・シャチコに弱さと強さの両面を抱える一人の人間として新たに光を当てています。
▼公式サイト
cinema.starcat.co.jp/oxana/
今年公開の『グッドワン』にせよ『シヴァ・ベイビー』にせよ、主人公がクィアであり、しかしそのクィア性がとりたてて劇中で問題化されないことが重要であるというよりも、作り手がきちんと作品の外で彼女たちがクィアであることを明言し、責任を引き受けた上でそのクィア性において何が意図されているのかを語っていることが重要だと思う。一番よくないのは、劇中でもクィア性が曖昧にされ、作り手もとくに何も語らないことでしょう。日本映画でよく見る光景。
映画グッド・ワン日本版パンフレット表紙
「楽しい日」を興醒めさせる勇気 児玉美月(映画批評家)
映画「 #グッドワン 」
児玉美月さん寄稿のパンフ買ってきました。
まるで米国のホテルに置いてある冊子群のような仕上がり!
あのオッサン二人がキモく在れるのは、若い女性サムの(不本意な)感情労働があっての事なので、キモンスター相手の不本意な事には興醒めさせるのも当然の反撃だと改めて思う。
それをキモオッサンたちは気付けるか。
気付かなければ、と思う。
シャーリーン・ファヴィエ監督の『スラローム』の次の映画は、ウクライナのフェミニストの伝記的作品。『スラローム』を反フェミニズム的な映画だと見做すのはかなり無理筋だろうが、まあたんに「フェミ」を揶揄したいだけなんだろうな。
原稿を書くために『スラローム 少女の凍てつく心』を見返してfilmarksのレビューを読んでたら「フェミが憤怒しそうなお話」とあった(「フェミ」という言葉遣いだけでお察し)が、『スラローム』はかなりわかりやすく「グルーミング」のプロセスや性的虐待における被害者の心理を描いていて、決定的なのは被害者が暴行後、自ら薬局に出向いて緊急避妊薬を処方しにもらいに行くシーンまで"わざわざ"脚本に入れ込んでるわけです。それをみて観客はフランスでは緊急避妊薬が未成年者には無料であることまで知るのだから啓蒙的な副次効果まであるので、むしろまごうことなきフェミニズム映画でしょう。しかも、
RP nyannyawayさんのいつもながら素晴らしいレビュー👏 波のように視点が揺蕩う映画なんですよね。牡蠣と身近な方にぜひ再発見してほしいです。
映画「水の中で息をするー彼女でもなく彼でもなくー」観てきました&とてもユニークな作品でした。
海辺の町に生まれて子どもの頃から生牡蠣を食していた私にとってはまず、牡蠣の生態を全く知らなかった事を自覚出来たのが最初の発見だったのですが、観ていく内に労働と差別の問題、災害からの復興、街づくり、クィアの視点、…などなど様々な視点観点立場へグラデーションしてゆく妙を味わえたと思います。
オイスターバーのシーンで出てきた男性の真っ直ぐな視線に目を奪われました。俳優なのかな…
📚寄稿📚
現在公開中の映画『終点のあの子』の劇場用パンフレットに、「"あなた"と"わたし"の同質性と差異」と題した作品評が掲載されています。柚木麻子さんの同名小説を原作に、高校生の希代子と朱里の出会いと感情の揺れ動きを描いた作品で色彩やカメラワークなどの映像表現から読み解いています。
📚寄稿📚
現在公開中の映画『グッドワン』のパンフレットに「「楽しい日」を興醒めさせる勇気」と題した作品評が掲載されています。父親とその友人と二泊三日のキャンプに出かけたサムによるキルジョイの物語。インディア・ドナルドソン監督へのインタビューも絡めた常川拓也さんの評が、まさに決定版ともいえる文章でした。
あたたかい言葉をかけていただいてありがとうございます…!
あしたメディアでの児玉美月さんのエッセイ、再開されることを願っています。
「言葉で紡ぐ」という題のとおり、また普段からの発した言葉の向かう先をつねに考え格闘しながらも丁寧な文章に、励まされていました。改めて読み返そうと思います。
ashita.biglobe.co.jp/entry/column...
この言葉に行き着くまでの、本テキスト内での児玉氏の思考の道のり、「格闘」の道のりにある「誠意」に触れられてよかった。読めてよかった。再開を待っています
RP
児玉美月|「言語化」時代にわたしは、生きた言葉と格闘する【言葉で紡ぐ、いま・ここにある社会】(あしたメディア by BIGLOBE、2025/12/23)
ashita.biglobe.co.jp/entry/column...
〈言葉はわたしたちと同じで生きている。文化や社会、時代に合わせて変化していく。その変化を面白がりながらたえず学び、自分自身もまた変化していく。それは決して、「言葉狩り」といった暴力的な振る舞いを喚起する語彙には還元しえない、いち人間としての根源的な誠意なのだと思う〉
映画アバウトアス・バット・ノット・アバウトアスパンフレット表紙
映画アバウトアス・バット・ノット・アバウトアスパンフレット内評論「物語の虚構性と創作の欺瞞」児玉美月
映画「 #アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス 」パンフ、解像度上がったあー👏
これ読んだらまた観たくなりました。
脚本がよかったジュン・ロブレス・ラナ監督への矢田部吉彦さんによるインタビュー内容がいい感じに本作の深みがどこにあるのか、をうまく聞き出している感じです。
児玉美月さんの評論で、登場人物3人が使う言葉の違いの意味、そして後半で明らかになる"「模範的なクィア表象」への異議申し立て"がグッと立ち上がってきます。
私たちにも"観てましたよね?見えてましたよね??"と問いかけるような視点。
そこで観客はまた新たな視点で作品を観る。
批評とは、かくも豊かなものなのですね。
映画「 #アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス (原題: About Us But Not About Us)」日本公開ポスタービジュアル
映画「 #アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス (原題: About Us But Not About Us)」
とても面白かったです。ほのぼのした劇伴(実は登場人物の一人、エリックのカーオーディオの音)から始まる師弟の会食が、徐々に疑念、怒り、恐怖を帯びてゆく。見事な脚本、どんどん変わってゆく表情と空気。英語とフィリピン語が交差する意味… 徐々に明かされる謎。素晴らしい演出です。
とても素敵な装丁のパンフ、児玉美月さんの解説はこのあとゆっくり読みます📙
あしたメディアの連載エッセイ、そろそろ次の回の納品時期でしたが、媒体側の諸般の事情により少しのあいだ更新が止まることになりました。また再開が決まりましたらお知らせします。
📚寄稿📚
1/17公開のジュン・ロブレス・ラナ監督最新作『アバウトアス ・バット・ノット・アバウトアス』パンフレットに、「物語の虚構性と創作の欺瞞」と題した作品評が掲載されています。トークでご一緒した矢田部さんの監督インタビューが作品のエッセンスをすべて凝縮しているので、そちらもぜひ。
アラートが後出しになってしまい申し訳ございません。本作には性暴力被害についての言及が一部含まれますのでご留意ください(直接的な描写はありません)。
📚寄稿📚
1/16公開『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』の劇場用パンフレットに「到達不可能な「美」の基準と、その痛みの拡大鏡としての御伽噺」と題した作品評が掲載されています。「シンデレラ」を現代の感受性で翻案したルッキズムをひとつのテーマに持つボディ・ホラーで、『サブスタンス』とも比較される作品です。
本日より公開された、オープンリーゲイであるジュン・ロブレス・ラナ監督による最新作『アバウトアス ・バット・ノット・アバウトアス』の上映後トークに、矢田部吉彦さんと登壇しました。大学教授と教え子がコロナ禍中のレストランで久しぶりに再会を果たすワンシチュエーション映画で、脚本や演出の巧妙さについてお話ししました。フィリピンのクィア映画を観たことのない方にもオススメの一本です。