nippper.com's Avatar

nippper.com

@nippper

すべての人とプラモデルの楽しさをシェアする投稿サイト『http://nippper.com』の公式アカウントです(pは3つです!)。プラモデルの素晴らしさを世界に伝える皆さんの寄稿を常にお待ちしております。寄稿方法は以下のページからどうぞ!→http://nippper.com/2020/01/14498/

638
Followers
599
Following
992
Posts
02.12.2024
Joined
Posts Following

Latest posts by nippper.com @nippper

Preview
【レビュー】現場監督、F1マシンを建てる。/タミヤ伝説のプラモデル 1:12 ホンダ RA273  乳白色のプラスチックボディ。クリアの風防。メッキのサスペンションアーム。スプリング、メタルシャフト。エッチング製ラジエーター、ディスクブレーキ。アルミのエアファンネル。ゴムチューブにビニールチューブ、被覆線。メッシュにゴムタイヤ。マテリアルの多様性によって生まれる歓喜がそこにはあった。タミヤの1/12ホンダRA273を作ってみると、F1マシンの機能美というか構造美というか、工業製品的な美を模型として実直に表現したプラモデルという印象を強く受けた。だから多種多様な素材の風合いを残したくてコンクリート打ちっ放し仕上げよろしく、塗装せずに接着剤だけで竣工させた。決して簡単な工程ではなかったけれど、力強さむき出しのマシンが手に入って大変に嬉しかったのだ。  本キットの初版は1967年。近年のプラモデルのように、ピタリとパーツが噛み合う快感や、間違えようのない親切な接着シロはない。しかし、エクゾーストパイプの三面図をはじめ、現代的にアップデートされた説明書は整然としていて見やすく、ハッキリ意図が伝わる。そしてCADもスキャナーも無い時代に、取材力と観察眼によって設計、金型加工、射出された、エクゾーストパイプの絡み合う構成と造形は見事と言うほかない。ところで筆者の本職は施工管理技術者、いわゆる現場監督なのだけれど、その視点から見るとタミヤというメーカーはまるで一流の建築設計事務所であり、同時に大手の建築資材メーカーに見えてくる。そう考えると私は施主であり、プラモデルの施工管理者であり、手を動かす職人なのだ。え!?ご安全に!  施工管理者は予算と工期と手間を考慮しつつ、施主の承諾を得られれば施工方法を変更することができる。「ボディはTS-7レーシングホワイトでの塗装指示となっていますが、プラスチックの色を活かした素地仕上げとしてよろしいでしょうか?」脳内定例会議で質疑を挙げる。施主である私はもちろん「OK!」の二つ返事。なんと物分かりのよいお施主様なのでしょう。  人の手による原型の持つ雰囲気というか、全体的に味のあるディテールとフォルムを持っていて、おおらかな美しさがある。多少の歪みやファジーな嵌合も見受けられるので、職人になったつもりで調整を繰り返して組み立てていく。しかし施工が進むとハンドルとタイロッドは連動するし、後輪のユニバーサルジョイントが角度を保ったまま滑らかに回転するしで、本当に感心する。小さなF1マシンが出来ていく。  キットのいちばんの見どころであるエンジンは、様々な素材が集合する最難所だ。燃料パイプである12系統のビニールチューブをインジェクションポンプの小さなパーツに差し込むのだけれど、説明書通りでは物理的に収まらない。どうしたらいいんだと思ってタミヤのHPで作例を調査すると、そもそもチューブを使わず細い鉄線か何かで完成させてある。何だと!しかし建築の世界では設計図通りに施工が完遂するなんてことはあり得ない。そこをどうにかするのが施工屋の仕事という訳です。  スケール的にも正解であろう鉄線を用意してもよかったけれど、今回はあえてメーカーが提案してきたオーバースケールなチューブをそのまま使うことにした。光が反射して大変に綺麗なのだ。幸い、今は昔と違い接着剤も種類が豊富。瞬間接着剤の促進剤もある。説明書の手順を変更し、チューブを切り刻んで細工し、拡大した穴に瞬着で1本ずつガチガチに固めて力技でクリアした。  いくつかのパーツは完璧に噛み合わなかったけれど、幾つものマテリアルの手触り、工夫を試みた時間のすべてがカタチになった。アルミ削り出しエアファンネルの輝き。驚くほど彫りが深くシャキっとしたゴムタイヤのトレッドパターン。生き物のように絡み合うチューブ、コード、白磁のようなエクゾースト。これらは大自然の美しさの対極に位置するであろう、工業製品的美しさの森林であり枝葉だ。半世紀以上前のホンダ&タミヤによるモノづくりの情熱が今なおパッケージされ、モノを作れ作れと完成後も私の魂を焦がしてくる。熱いプラモデルだ。

【レビュー】現場監督、F1マシンを建てる。/タミヤ伝説のプラモデル 1:12 ホンダ RA273 #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル

07.03.2026 13:00 👍 7 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【工具レビュー】3mmでつながる世界。塗装の自由度が一気に広がる「Mr.ネコの手・持ち手棒」  プラモデルを塗装するとき、パーツを直接手で持つのはあまりおすすめできません。スプレー塗装なら指まで塗料がついてしまいますし、筆塗りでも塗りたい角度を保ちづらくなってしまうからです。そこで模型では、パーツに「棒」を取り付けて持ち手にする方法がよく使われます。昔はモデラーそれぞれが自作していましたが、棒とクリップが一体になった専用の持ち手がメーカーから発売され、今ではそれがスタンダードになりました。  今回新しく発売された「Mr.ネコの手・持ち手棒」は、先端に3mmの軸、側面に3mmの穴が開いているタイプです。最近のプラモデルは、メーカーを問わず「3mm」というサイズの接続軸がよく使われています。そのため、この持ち手棒はさまざまなキットに対応できる、とても汎用性の高いアイテムになっています。  先端の3mm軸は、差し込んだときの保持力がちょうどよい強さ。さらに素材がやや柔らかくできているので、パーツを傷つけにくく、3mmの穴を持つパーツとの相性も抜群です。  そして側面の穴こそ、この製品の一番のポイント。パーツの側から出ている3mm軸を、ここでしっかり受け止めて固定することができます。  「あ、ここは3mmじゃなかった……」。そんなときでも、すぐに諦める必要はありません。  マスキングテープをぐるぐる巻いて太さを調整すればOK。差し込んでみて太すぎたら少し剥がし、足りなければさらに巻いて太くします。こうしてサイズを合わせて使えます。  また、この持ち手棒は根元の軸が太めでしなりにくいので、そこそこ重いパーツでも安定して保持できます。クリップでは重くて保持しづらいパーツでも、思い切って3mmの穴を開けて、この持ち手棒に取り付けてしまう……そんな使い方もできそうです。  さらに側面には平らな部分もあります。ここに両面テープや練り消しゴムなどの粘着素材を使えば、パーツを貼り付けて固定することもできます。  塗装したパーツを置いて乾かすための台も、もちろん用意されています。クレオスの「Mr.ペイントステーション」を使えば、持ち手棒ごと並べて乾燥させることができます。本当に良い時代になりました。昔は、ランナー(プラモデルのパーツがつながっている枠)の端にある直線部分を取っておいて、持ち手棒として使う人が多かったものです。でも、初めて模型を作る人はそんなランナーのストックを持っていませんし、最近のランナーは高密度で直線部分があまり残らないキットも増えました。3mm軸が広く使われるようになった今だからこそ、こうした長い持ち手棒がたくさん必要になるのです。塗装用具のひとつとして、ぜひ持っておきたいアイテムですね。

【工具レビュー】3mmでつながる世界。塗装の自由度が一気に広がる「Mr.ネコの手・持ち手棒」 #工具 #nippper #プラモデル

07.03.2026 11:00 👍 8 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
絵のイメージ、仕上がり寸法からの想像。仕事帰りに1/72 F-4E ファントムIIを買った日。  ハセガワの飛行機のプラモデルを仕事帰りに買おうと思えることに、ささやかな幸せを感じる。昨今、模型の箱が大型化する中で、仕事用のカバンに収まるサイズ感は貴重だ。価格も1,000円を切るものがあり、忙しくて昼食を摂れなかった日のランチ代を充てるにはちょうどいい。  とくに1/72スケールのシリーズは箱のサイズが小さく、パッケージデザインも箱そのものの白さと空を背景ボックスアートが多いせいか非常に爽やかだ。清潔感に溢れた飛行機の絵は「これに乗って空を飛びたい」とか「格好いい」という言葉では片付けられない美しさがある。絵に惹かれてプラモデルを買うという行為はイメージに魅せられて商品を買っているようで理屈でない面白さがある。  今回 1/72 F-4E ファントムIIを買うに至った決定的な理由はサイズ感に惹かれたからだ。箱のバーコード付近に記された仕上がり寸法を確認し、手を広げて見たり、スマホのサイズと比較したりしながら収まりを想像する。完成してもいないし、実機のこともわからない中で具現化していくこのステップは絵のイメージを手のひらに乗せようと試行錯誤している感じがあって好きな時間だ。 その後、実機のフォルムを調べてみると、どこか肉厚な胴体が興味深く、ジェット機はどれもこれもがシャープなボディに大きな翼というわけではないことがよくわかった。そういった風貌の奥に隠れた設計思想や当時の時代背景に思いがあるのではないかと想像すると、あとで調べる楽しみも増えていく。  製作工程において特筆すべきは、パーツ数の少なさだ。短時間で組み上がる構成だが、車輪周辺などの細部にはピンセットが欠かせない。大まかな形状を作り上げてから、要所で精密な作業に移るという工程の推移は、自身の集中力の高まりと見事に合致している。 完成品を眺めるのはもちろんだが、形状の理由や開発背景を紐解く時間も面白い。目の前のファントムを手に取りながら資料と照らし合わせていると、製作過程で生じたパーツの隙間や合わせ目といった些細なことは、不思議と気にならなくなる。  翼の形状に関しての言及に触れてみれば「もっと変わった翼のものを」と興味関心が広がっていく。開発した企業名がわかると急に「次は同じ企業のものを……」と思い始める。というか、改めて箱を見るとボーイングのロゴがしっかりと入っているではないか。次からはチェックするところが増えた。こんなふうに一定の気づきが溜まると「今日はハセガワの飛行機を買って帰ろう」なんて思える日が来るはずだ。

絵のイメージ、仕上がり寸法からの想像。仕事帰りに1/72 F-4E ファントムIIを買った日。 #キットレビュー #軍用機・旅客機 #nippper #プラモデル

06.03.2026 13:00 👍 8 🔁 2 💬 1 📌 0
Preview
花金だ!仕事帰りに買うプラモ。45年前の傑作が今も楽しい「ヨタハチ」/フジミ 1/24 トヨタ スポーツ800  週末の模型ライフが楽しくなるプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「華金プラモ」。今週は今でも多くのファンを持つ、トヨタスポーツカーの原点とも言える「トヨタ スポーツ800」のプラモデル「フジミ模型 1/24 インチアップシリーズNo.6 トヨタ S800 」をご紹介します。  このキットは数々の名作プラモを送り出してきた日東が1980年にリリースしたもの。日東がなくなった後は童友社を経て、フジミ模型へと金型が引き継がれました。現代にも通用する傑作キットで、エンジンまで再現されたこだわりのキットとなっています。フジミに引き継がれてから追加された、レース仕様のパーツもセットされています。  マシーネンクリーガーが好きな僕にとっては「ファルケ」のベースになったキットという印象だったbのですが、今回初めて車として作ります。コンパクトで丸みのあるボディの美しさを1パーツで成型しているボディは極上。前後フードは切り離すこともできるようになっており、開閉式にして完成後もエンジンなどを見せることが可能です。  メッキパーツも豪華。ホイールはてっちん(スチールホイール)にフルカバーをつけた状態となっています。細部のパーツもかなりメッキパーツで表現されているので、組み立てた時にきらりと光るアクセントになります。そのため組み上げただけでも大変満足度の高い姿を見せてくれます。  足回りやエンジンなどが現代の車模型のように細かくパーツ分けされています。少しパーツにパーティングラインやバリが残っていたりしますが、そこを整えてあげるだけで、パーツの良さが一気に上がります。パーツ同士の組み合わせも癖がなく、すんなりと組めていけますよ。  これだけ素敵なエンジンがあると、前のフードを開けた状態で作りたくなりますね。そんな意欲も掻き立ててくれる素敵なプラモデルです。  今はメッキパーツやクリアパーツを綺麗に接着できるセメダインの「ハイグレード模型用」や、GSIクレオス・タミヤから発売されている「速乾流し込み接着剤」があります。これらを準備すれば、サクサクと組み上げていけますよ。当時よりも工具の性能が圧倒的に良いというのは、令和に生きる私たちの特権と言えるでしょう。  ボディやルーフは組み上がった後も、シャシーから外せます。そのため塗装もしやすいですね。  ルーフを取り付ければ完成! 片手に簡単に収まってくれるこのサイズ感がたまりません。シルバーの成型色もグッドです。  適度に細かな部分はあるので、プラモを作ってるぞ〜という体験もしっかりとさせてくれます。成型色のシルバー、黒、メッキとそれぞれ色分けされているので、組み立てただけでもこのようなかっこいい雰囲気を味わえます。発売から45年以上経っているキットとは思えません。そんな傑作を今でもこうやってフジミ模型が発売してくれていることに感謝! ぜひ今週末は名車「トヨタ スポーツ800」、通称「ヨタハチ」で楽しんでください。

花金だ!仕事帰りに買うプラモ。45年前の傑作が今も楽しい「ヨタハチ」/フジミ 1/24 トヨタ スポーツ800 #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル

06.03.2026 03:00 👍 8 🔁 2 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】荒唐無稽でリアルな船と惑星ゾラへ行こう!/ハセガワ 1:1500 アイアンギアー  TVアニメ「戦闘メカ ザブングル」に出てくる人型に変形する陸上戦艦、これをランドシップ形態で再現というチョイスが素晴らしいハセガワの「1:1500 アイアンギアー」。荒唐無稽な変形オモチャなデザインをあたかも実艦取材しました的なスケールモデルに仕上げていて、もう当時中学生だった自分にプレゼントしたいキットです。  クラブタイプが「作れ」と言っている。形はあの頃夢見たバッチリリアルなアイアンギアーだし、色分けされてるし、オマケウォーカーマシンもついてるし、接着剤もいらないということで、さあ行くぞ。  各所のディティールが細かく実に本物っぽくて「これこれ~」と、うれしくなります。艦首の大砲にくっきり砲口が開いているのもうれしい。直前に昭和ウォーカーマシンキットを組んでたので(まだできてない……)、合わせ目消しとかもほぼ不要な令和のプラモデルもまたよろしいです。  もう少し巨大感を出したくて淡く調色した塗料をランナーごとに吹き付けて、組んでゆき色が乗ってない所を筆でリタッチして、タミヤエナメル墨入れ塗料のブラウンをウォッシング、土埃としてクリアーとタンを混ぜた物を地面に近い面に吹き付けて、あっという間に出来上がった感。  自分にとって良いキットというのは「気が付いたら完成していた」なのでまさに今回それでした。(こんな感じで1:350の小型ランドシップが欲しいです。)砂塵を巻き上げアイアンギアーは行く、のだ。今度は改造して人型のウォーカーマシン形態にしたいっ!

【レビュー】荒唐無稽でリアルな船と惑星ゾラへ行こう!/ハセガワ 1:1500 アイアンギアー #キットレビュー #ロボット・アニメメカ #nippper #プラモデル

05.03.2026 13:00 👍 9 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【工具レビュー】曲がるだけで、ここまで変わる。塗装の自由度を解放する「Mr.曲がるネコの手」  長い棒とクリップを組み合わせた塗装用の支持棒は、瞬く間に塗装用具のスタンダードになりました。エアブラシやスプレーのパワフルな塗料噴霧からパーツを守り、筆塗りの自由度を大きく広げてくれた存在です。そんな定番ツールが、さらに進化しました。軸が金属でしかも、うねるのです。  それが「Mr.曲がるネコの手(10本入)」。パッケージの状態では、従来の“ネコの手”と呼ばれる棒+クリップの組み合わせと大きな違いはわかりづらいかもしれません。ただ、手に取るとずっしり重い。金属量が多そうなことはすぐに伝わってきます。しかし本当の違いはそこではありません。この軸、力をかけるとぐにぐにと曲がるのです。  何が良いのか。塗装時、パーツを実際に塗りたい角度へと配置できること。つまむ位置によって上下の向きも直感的にわかりやすくなります。たとえばグラデーション塗装のとき、角度のミスが起きにくくなります。「この角度で合っているかな?」と頭の中で処理していたひとつの思考が減り、明暗の塗布そのものに集中できるのです。さらに、従来のまっすぐなクリップでは軸先方向の塗装が甘くなりがちですが、曲げることで塗り漏らしも防げます。  軸は曲げてもカチカチ。そのため、これ一本で自立させることも可能です。そこそこ重いパーツでも、バランスを取ればしっかり立ちます。  また、曲げられるということは「逃がせる」ということ。狭い作業台で塗装するとき、パーツ同士がぶつからないよう高さや位置を微調整できます。従来の一体型タイプだと、どうしても同じ高さに並んでしまい密集させづらい。しかしこれは、差し位置が近くてもぐにゃっと曲げてスペースを作れるのです。  さらに、2つのクリップでパーツを支えるとき。曲げることで持ちやすい位置に束ねることができます。まっすぐな軸だとやや束ねにくく、弾いてしまうこともありますが、曲がるなら理想のクリップ位置と理想の握り位置を両立できます。金属の曲がる軸が、あなたの塗装作業にさらなる自由度をもたらします。1セットあるだけで、この「Mr.曲がるネコの手」は、塗装の景色を確実に変えてくれますよ。

【工具レビュー】曲がるだけで、ここまで変わる。塗装の自由度を解放する「Mr.曲がるネコの手」 #工具 #nippper #プラモデル

05.03.2026 11:00 👍 9 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】美少女プラモの概念を拡張する生態系/アオシマ渾身の新シリーズ「けもプラ」とのファーストコンタクト  カンブリア大爆発の様相を呈している美少女プラモ界に、アオシマが「ケモノのプラモデル」という概念を持ち込みました。ケモノ。それはかなりややこしい概念。耳や顔立ち、体表の毛や関節や手指に動物の要素を持つヒトっぽいなにか。これを動物の擬人化と捉えるか、獣化の途上にある人間と捉えるか、またその特徴の強弱においてヒト寄りを好むのか動物寄りを好むのか。概念こそ知ってはいるけど、じゃあケモノというのはいったいどう表象され、どう嗜むべきものなのか……を、まさに体感できるアトラクションとしてこのプラモデルは誕生したと言っていいでしょう。  ニホンオオカミやカオマニーという商品名、そして「自分好みのケモノをカスタマイズ」というコピーからもわかるとおり、アオシマのけもプラシリーズは特定のキャラクターを模型化しているというよりも、人間型のボディ(=シャーシ)と各種ケモノパーツの組み合わせでさまざまな形態を楽しめるよう設計されています。もちろん規格さえ合えば他社製のプラモデルにもケモノ概念を拡張できてしまうのですから大変です。  全体の構成は美少女プラモデルのフォーマット(たとえばアオシマは『マクロス』シリーズを題にとったVFGという美少女プラモシリーズを展開しています)に則ったものになっています。各所の関節可動ギミックもごくシンプルなものが組み込まれており、必要最低限のパーツ数で組み上がるよう研ぎ澄まされた構成。言ってしまえば、武装や装甲や、なんなら被服もないヒト型のようでヒトでない、ちょっとヒトっぽい何かがスルッと組み上がる素うどん的な存在です。  しかし身体の各所をよく見ると、モフッとした毛の彫刻が施されていたり、尻尾が生えていたり、手足に肉球が付いていたりして、さらに顔、腕、脚は複数種類が用意されていることに気が付きます。つまるところ、「1パターンにしか組めない素体に別売のカスタムパーツを盛る」という構成ではなく、ひとつのパッケージのなかであれやこれやと組み換えをしてユーザーが好みの形態を探る……という遊び方が提案されているのです。それからさきほど「人間型のボディ」とは言いましたが、スネに逆関節(動物で言うカカト)が入っているので人間とは違う動きをするのがまた面白いのだぜ……。  このプラモデルを知るうえで重要なのが、「ケモ度」の概念です。たとえば鼻と口の突き出し(マズル)が大きければ高ケモ、やや抑えめであれば低ケモ。腕や脚のフサフサした毛が多くて手足が大きく爪が突き出しているのが高ケモ、スラッとした脚に控えめな肉球付きの足が付けば中ケモ……といった具合に、「身体を構成する部位ごとにどれくらいケモノ要素を強く出したいか」を選んで組めるようになっています。  すべてのパーツを高ケモで組むと、だいぶケモ度の高い姿になります。めっちゃ狼だし、めっちゃ猫。ヒトっぽいポーズを取らせてもいいけど、四足獣らしい格好をさせても絵になります。反対に、すべてのパーツを中ケモで組むと、まあまあヒトっぽいルックになります。実際に組み換えをしてみると、なるほどケモノの人たちはケモ度をここで嗅ぎ取っているのか〜という気付きが無数にあります。自分の中にはおぼろげにしか存在しなかった嗜好に、なんとなく輪郭が与えられていくような不思議体験がここにはあります。  考えてみれば、アオシマは自動車模型の世界でもカスタムカーカルチャーを旺盛に立体化し、実際にカスタムカーに乗る人たちはもちろん、自動車模型の遊び方としてのカスタムに興じる人たちも育んできたメーカーです。そういう意味で、美少女プラモの豊穣な世界にケモノカスタムという概念を持ち込み、ケモノ好きに全力でアンサーすると同時に、ケモノに対する認知や自覚がなかった人たちに「なるほどそういう文化があるのか!」という気付きを与えるこのプラモデルシリーズは極めてアオシマ的じゃないか……という謎の納得が私のなかに発生しつつあります。このシリーズが見せてくれる広大な景色は、また次の機会にご紹介しましょう。それじゃ、また。

【レビュー】美少女プラモの概念を拡張する生態系/アオシマ渾身の新シリーズ「けもプラ」とのファーストコンタクト #キットレビュー #フィギュア #美少女プラモ #nippper #プラモデル

04.03.2026 13:01 👍 24 🔁 11 💬 0 📌 1
Preview
あなたのプラモデル製作ストーリーを「白ポスカ」で締めくくろう。  プラモデルを説明書通りに組み立てるものの、なかなか完成品が増えないんです‥。  そんな話をよく聞くんですが、僕は、プラモデルがどんな状態でも「ここが完成!」と感じた時が自分のプラモデルの完成だと思っている。そしてそのプラモデルの完成を見事に締めくくってくれるのが今回紹介する白いポスカだ。  これはビークルモデル のミレニアム・ファルコン。パチパチっと組んで、その精密なモールドを十分楽しんだところで「完成宣言」。キット付属のディスプレイスタンドにスター・ウォーズのタイトルを書き込んで製作を締めくくった。タイトルはポスカの 極細 ・白を使って書き込んだ。結構細く書けるのでこんな狭いところでもなんとかなる。読めなくっても気にしない。すごい、これだけで誰かが作った作品に見える!(あ、自分で作ったんだった。)  これはHG1/144ガンダムTR-6。これも説明書通りに組み始めたものの、よく眺めていた設定イラストの格好よくも愛らしいフォルムが再現されていて、本体を組んだところで満足。100均で買った木片にちょっと茶色で色付けした上にポスカで機種名をサラサラっと。キットは最後まで組んでないけど、かえって自分らしいお気に入りになった。  白ポスカはいろんなところに書くことができる。透明ケースに書いても面白い雰囲気に仕上がるんじゃないかとやってみたら、これは格好いい!自分だけのミュージアムができたみたいだ。  白ポスカを使い始めたのは、この旧キットのトラッド11の制作からだった。このキットはしっかり塗装して完成させようと丁寧に工作していたんだけど、サーフェイサーを吹いたところで色が決まらずに製作が止まって、長く箱にしまい込まれていた。ある日読んだチョークアートの本の影響で、ふと木片にのせて白ポスカでタイトルを書いたところ、不思議とこのプラモデルが自分のものになったと思え、いつか塗装を再開してもいいし、このまま完成にしてもいいと自由に考えることができるようになった。  そもそもプラモデルという製品自身が余白が多い未完成な存在だ。キットを手にしてニッパーを握ったところからあなたが主人公の自由なプラモ制作ストーリーが始まる。白ポスカはあなたの制作ストーリーの完成をしっかり締めくくり、「ああ、面白かった!さあ、次は何を作ろうか?」というワクワクした気分にしてくれるに違いない。

あなたのプラモデル製作ストーリーを「白ポスカ」で締めくくろう。 #工具 #nippper #プラモデル

04.03.2026 11:00 👍 11 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
いつでもスターウォーズのプラモが作りたい僕らにできること  最近スターウォーズシリーズをイチから見直している。イチからといっても『4』からだ。スターウォーズはもう僕の生まれる前から長く愛されている作品群。最近はドラマシリーズのマンダロリアンが好評で、今度映画化もする。これだけ長く愛されて、雑誌の特集号がいまだに出たり、最新作が発表されたりするのは、もはや何故かとか言い出せばキリはない。それだけで本が書けるほどなのだろう。  ひとつ言えるのは、最初の作品「エピソード4」が公開された当時のことは僕にはわからない。だが、そういう人間が古本屋を巡って当時の資料を探したり、海外のサイトを回ったりとかしなくても、ある程度の情報が集まって、いまだに最新の本や雑誌が出ていて、最新のグッズが出ていたりするのはとても嬉しいことだということ。  その中でもとくにプラモデル。バンダイから出ているスターウォーズのプラモデルシリーズは手頃な値段と精密さからして、組み立てられる資料といってもいいと思ってる。バンダイからはマンダロリアンに出てくる機体が最新キットとしてリリースされていたが、今回買ってきたのはそっちではなくこれ。Yウイングだ。  Yウイングはファンからの人気も大層あるのだと思う。が、正直いえばXウイングと比べればモブのやられ役みたいなイメージが自分としてはある。とはいえ実際、箱を開けてみればそこに入っているパーツは凄まじく、やられ役とは思えない熱量が封入されており、やられ役なわけないよなと思い直す。  機体の各所に蔦のように絡むパイプ達。ランナー1枚まるまるを使って繊細に若干の細い太いまで表現されているから、これだけのパイプ類がなんとなくやハッタリでランナーにくっついているわけがないと思わせてくれる。実際に撮影で使われたプロップにさぞかし近いんだろうという期待感がパーツをちまちまとくっつけていく面倒さを上回る。キャノピーの薄水色や機体の黄色いラインは別パーツ。こういうところは色分けして塗るのは大変だし、微妙な色合いがプラで再現されているのはありがたい。説明書もわかりやすく、各工程の写真が添えてあって、パイプ類を取り付けるのにも困ることはなかった。  ただ、これだけの繊細なパーツにテンションをかけながらピンセットで組み付けるのは折れそうで怖いし、僕は不器用なので実際少し折った。こういうところは別に接着剤を使ってもいいのではないかと思う。組み付けるときにダボ側に流し込み接着剤を塗るだけで入りやすくなる。もちろん宇宙を自由自在に飛び回るスターファイターだから最後は手で持って飛ばして遊びたくなるもの。ちょっと表面のパイプが浮いてたり、動くところは接着してしまう方がストレスはない(特に後ろのブースターとかね)。  これだけ気合の入ったプラモデルシリーズ。スターウォーズの盛り上がりのように長く続いてほしい。長く続いて欲しいとはつまり、いつでも買えるようになっていて欲しいということだ。そして願わくば今はまだプラモ化していないあんな機体やあんなキャラが現れ、充実したラインナップになって欲しい。そのためには、もちろんXウイングはかっこいいしダースベーダーを飾りたいし、最新のマンダロリアンのプラモが欲しいと思うわけだが、それ以外の数多あるスターウォーズプラモたちの魅力をちゃんと受け止めていきたい。そう思う。

いつでもスターウォーズのプラモが作りたい僕らにできること #キットレビュー #SFメカ #nippper #プラモデル

03.03.2026 13:01 👍 11 🔁 3 💬 0 📌 0
Preview
【工具レビュー】これが紙!?金属製のパンチングシートもびっくりのディテール表現が楽しめる「光栄堂 パンチングペーパー」  模型好きの方は、まずは模型屋さんや100円ショップ、量販店に足を運ぶことが多いでしょう。しかし、実は画材屋さんにも模型で使えるマテリアルが充実しています。そんな画材屋さんで取り扱いされているメーカー「光栄堂」では、プラモデルにも活躍できるマテリアルが多数ラインナップ。特に今回ご紹介する「パンチングペーパー」は、紙なのにまるで金属製のパンチングシートを使ったかのようなディテール表現が可能です。  早速ですが、この自作台座中央の丸抜きされたディテールが紙の「パンチングペーパー」です。切り取って貼り、塗装しただけでこのような仕上がりになります。紙製なので安価でとても使いやすくお勧めの一品です。  このようなパーツにパンチングペーパーを貼り、オリジナルのディテールを追加してみます。パンチングペーパーを、桁の四角いスペースと同じ形状に切り出して、接着剤で貼り付けます。これだけで一気にパーツの情報量が増しますね。  もし塗装したい場合も紙製なので、水性塗料はじめラッカーでも塗装可能です。金属製のパンチングシートも憧れますが、ちょっと加工が大変という場合も紙製であればメタリック塗料で簡単に金属表現ができます。  ハサミやカッターで簡単に切り出し可能。曲げるのも定規を当てればビシッとしたラインが出せるため、簡単にディテールアップパーツとして使えます。曲面への追従の容易さはもちろんのこと、ざっくり切り出して、プラ板で挟むだけでも奥行きを出すことができてしまうコスパサイキョーマテリアルです。カラーバリエーションも白、黒、茶の3種類あり、そのまま使っても違和感なく模型になじみますよ。ぜひ一度お試しください!  光栄堂 建築模型用 パンチングペーパー

【工具レビュー】これが紙!?金属製のパンチングシートもびっくりのディテール表現が楽しめる「光栄堂 パンチングペーパー」 #工具 #nippper #プラモデル

03.03.2026 11:00 👍 14 🔁 3 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】プラモデルで楽しむ1円玉サイズの戦車たち/ベル製菓 一円線線 [極小戦車の攻防]  「かわいいは、正義」と、昔から言われますように、我々、やっぱり小さい物に弱い。ベル玩菓さんより発売になった「1/350 一円線線 [極小戦車の攻防]ドイツ軍」を買い込みましたよ。定価110円!?どういうカラクリ?とりあえずたくさん買っちゃったぜ。 >ホビーサーチ 一円戦線【極小戦車の攻防】ドイツ軍 (プラモデル)  今回はドイツ軍ということでティーガーⅠ、パンターG型、4号戦車D型、3号突撃砲B型の4両がひとまとめになっております。いろんな戦車をつまめるバランスのいいラインナップと言っていいのではないでしょうかね。4号かパンターの代わりに軽戦車があっても、という気持ちもありますが、どっちもかっこいいからヨシの精神で行きます。  左右二つに分かれている車体下部に車体上部を被せるという手法でどの戦車も完成に至ります。フェンダー部とキャタピラ部が別パーツになることで生まれる隙間がいい感じです。いいしゅほうですね。戦車だけに。 ……さて、5分もかからずあっという間に4台完成。1/350ですので、この大きさ。ランナーについてるちっちゃいパーツを切り離せばバリケードやドラム缶も手に入ります。全部まとめてこの大きさ。実によいですね。  1/350という大きさは意外と戦車などでは少ない大きさであると思いますが、1/700ほど小さくもなく、1/150ほど目立ちもしない。さらになんともお手頃な値段。1000円払えば36両。もうひと頑張りで大隊だって組めちゃうぜ。  こんな大きさですからね。ちょちょいと筆を取ってやれば塗るのはあっという間ですよ。いい感じに黒い成形色なので、塗りにくい所は勝手に影みたいになってくれます。ぺろぺろ塗って、乾いたらウェザリングカラーをびしゃりと塗ってちょちょいと拭いて、最後に目立つように明るい色をドライブラシ。塗り分けなんて窓からポイの精神でやっちゃう。都合30分くらいで塗り終えちゃう。  1円戦線の名前の通り、1円玉サイズの細かいところなんて見えませんからね。なんとなく迷彩、なんとなくグレー、なんとなく影、すっごく戦車。戦車をたくさん作って塗るなんてのは普通の大きさでやると財布も時間も体力も消費しますが、この商品ならお休み前の1時間充分。ちょっと鉢の上に並べれば、ここが俺の北アフリカ戦線。110円で買える1円戦線の楽しさは果たして何円分でしょうか。

【レビュー】プラモデルで楽しむ1円玉サイズの戦車たち/ベル製菓 一円線線 [極小戦車の攻防] #キットレビュー #戦車・軍用車両 #nippper #プラモデル

02.03.2026 13:00 👍 8 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【工具レビュー】もう転がらない!タミヤ究極のプラモデル用筆「タミヤ モデリングブラシPROII」に施された最高のアップデート。  全国の模型店、家電量販店で買えるタミヤの最強筆「タミヤ モデリングブラシPROII」に最高のアップデートが施されました! 持ち手が変わり「転がりにくく」なったのです。最高の塗り心地に加えて、机の上からコロンと落ちたり、転がりながら紙パレットの中に筆が突撃(俺だけかもしれませんが……)なんて事態も起きにくくなります!  この樹脂の塊。これが付いたのです。これまでのタミヤ モデリングブラシPROIIは、このストッパーがありませんでした。実はタミヤが近年発売した筆「タミヤ モデリングブラシHG2」シリーズからこのストッパー付きの持ち手が採用されており、それがこの高級コリンスキーセーブル筆である「タミヤ モデリングブラシPROII」にも用いられたわけです。個人的に最高のアップデートだと感動しました。  この「タミヤ モデリングブラシPROII」の「小」と「細」があれば、広い面積から細かい面積まで楽しく筆塗りできます。このスピットファイアもこの筆の「小」と「細」だけで塗っています。良い筆が欲しいと聞かれたから、必ずお勧めする筆です。  持ち手の質感も旧モデルよりマットな仕上がりで、より手に馴染むように感じました。この白い持ち手が汚れていくのがかっこいいのです。僕の大好きな白いワークウェア(シェフパンツとか)も汚れて洗濯を繰り返すことでかっこよくなります。この筆も使い込んでいくと白い持ち手が汚れ、自分の塗装体験の歴史が塗り込まれていきます。良い筆を使い込む楽しさを、最高の塗り心地と共に「デザイン」が体感させてくれます。ぜひ今回のアップデートを機に、まだこの筆を持っていないという人はゲットしてくださいね。

【工具レビュー】もう転がらない!タミヤ究極のプラモデル用筆「タミヤ モデリングブラシPROII」に施された最高のアップデート。 #工具 #筆塗り #nippper #プラモデル

02.03.2026 11:00 👍 9 🔁 1 💬 0 📌 1
Preview
【レビュー】首都高バトルと老舗模型メーカーの邂逅/ニッサン スカイラインGT-R (BNR32) “プラモス”  コンシューマー機向けソフトとしては18年ぶりに奇跡の復活を果たしたゲーム『首都高バトル』に模型メーカーのハセガワが登場します。というか、もうちょっとメタな構造としてゲーム世界に「ホビーショップ HASEGAWA」というものがあり、その2号店の次女がステッカーチューンされたR32 GT-Rに乗っています。ゲームやってないとマジで何を言ってるのかわからないかもしれませんが、そのマシンがハセガワからプラモデルとして発売されたよって話。  古くはエースコンバットシリーズに搭乗したアイドルマスターのいわゆる「痛機」をハセガワはプラモデルとして発売していたわけですが、このR32 GT-Rも同様に「そもそも実在性のカタマリみたいな出来の良い生真面目なスケールモデルがあって、そこに美麗なグラフィックをデカールで乗っけることによって非実在のマシンに仕立てる」という構造そのものがおもしろい。  ハセガワのR32は2020年に発売された傑作キットで、これまでこまかな仕様違いやレースカーとしてのグラフィックをまとったバリエーションが20種ほど展開されてきました。エンジンこそ再現されていないものの、シャシ裏の複雑な構造やインパネ周りのこまかいディテール、そしてなにより実物のフォルムをものすごく忠実に捉えたボディ形状にかなり惚れ惚れする出来栄えです。  「ホビーショップ“HASEGAWA”2号店の看板娘三姉妹の次女。アニメ・漫画を中心としたサブカルチャーにどっぷり嵌り、見事なオタク女子へ。人見知りなところもあるが、声をかけられれば丁寧な接客で評判はいい。模型はアニメに登場したキャラクターモデルを、素組みに墨入れ程度でライトに楽しんでいる。家に籠りがちなのを姉が心配し、首都環状に引っ張り出された。【久遠のポラリス】を人見知り界のカリスマと称え、憧れているらしい。」  説明書には型通りの実車解説とともに、このマシンの主であるキャラクター「長谷川 舞依」の妙に細かいバックグラウンドが同じテンションで記載されています。マシンに入るグラフィックは派手さこそないものの、エアブラシのハンドピースから描き出される光のパーティクルやプラモデルのランナーを思わせる星、そしてリアウィンドウにドカンと貼られるハセガワのロゴ(がモノトーンになっている上にちょっとキラキラアレンジされている!)もデカールに収録。  新規造形のメッシュホイールはグレーのプラスチックなので指定通りシルバーに塗装したいところ。ボディの塗装指示は自社コラボならではの矜持というかこだわりを感じさせるやたらと複雑な3層コート指定となっています。とはいえ、ボディパーツは最初からメタリックカラーのプラスチックなのでそのままデカールを貼るだけでも雰囲気を充分味わえる内容になっているのがミソ。  とにかく「ちょっと既存品にデカール足してバリエーションキット出しちゃお」みたいなイージーさを感じさせない気迫が感じられるこのキット。ゲームではふんわりとしか掴めないキャラクター像を手に取れる実体で補強し、なんならマシンのカラーや細部のマーキングはこのプラモデルこそが「正解」として機能すると言ってもいいでしょう。女の子のフィギュアもイラストもどこにもないけど、彼女はまちがいなくこのシートでハンドルを握っている……。これはプラモデルメーカーとゲームがガッチリとコラボしたからこそ誕生した、不思議で素敵な模型の楽しみ方だと思うのです。

【レビュー】首都高バトルと老舗模型メーカーの邂逅/ニッサン スカイラインGT-R (BNR32) “プラモス” #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル

01.03.2026 13:00 👍 6 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】今日は気軽に作りたい!に応えてくれる「タミヤの適正量」/タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.86 F-16CJ ブロック50  ご飯屋さんに行くと、レギュラーメニューを大盛りにするか、小盛りにするか選択できたりしますよね。プラモデルでもその時の気分に応じて、同じスケール(縮尺。模型の大きさを示す値)内で「大」か「小」かを選ぶことができます。それが今回ご紹介する「タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.86 アメリカ空軍 ロッキード マーチン F-16CJ ブロック50」です。こちらのプラモ、高級チョコレートのような少量でも満足度の高いご褒美フードとして最高のプラモデルなのです。  タミヤの1/72スケール F-16には、今回ご紹介するキットの他に「フルウェポン装備」というゴージャスキットも発売しています。F-16が搭載できる魅力的な武装がパンパンに詰まっているので、どっしりと腰を据えて製作するにも最適です。でも、「フルウェポンって全部作らないともったいないな〜、たいへんだな〜」と思ってしまうのも事実。食べ物がデカ盛りでドーンと出てきた時に、「お! これ食べ切れるかな? 食べ切らないと申し訳ないよね」みたいな思考と似ています。  フルウェポンセットじゃない「No.86 F-16CJ ブロック50」は、かっこいいF-16を作りたいけれど、そこまでお腹いっぱいにはなりたくない、さらっと作ってお部屋にすぐ飾りたいんだよね、という人の願いを見事に叶えてくれる存在なのです。  全く武装が付いていないわけではありません。AIM-120CとAIM-9Mの空対空ミサイルがセットされています。かけそばに、さらっとネギがトッピングされているかの如き良さがあります。   そして本体は超上質。タミヤの1/72飛行機模型の中でも傑作中の傑作です。パーツがいちいちかっこいいの! 枠の中のレイアウトも素晴らしいので、飽きずにずっと見ていられます。作らずとも最高のショータイムが幕を開けます。  最近発売されたタミヤの最新作「F-14 トムキャット」のディテールも素晴らしいですが、このF-16もトムキャットと並べても遜色ない完成度に仕上がっています。  そして1/72スケールとは思えないほどのハイディテールパイロットも付属。このアニキがコクピット内のディテール番長として活躍してくれます。迷わず乗せてあげましょう。  キャノピーのオメガ形状(正面からみたときの断面形状がΩの形)を再現すべく、スライド成型を活用。クリアーパーツの透明度も抜群なのです。  箱を開けた瞬間から「気軽でカッコよく食べられる範囲でF-16を作っておきました!」という声が聞こえてくる本キット。がっちりと作り込んだ模型製作の後や、さらっと素組みしたいな〜というテンションの時にこのキットがあると間違いなく幸せになれます。デカ盛りにはない、プチ贅沢とも言える楽しさがありますよ。それでは〜。

【レビュー】今日は気軽に作りたい!に応えてくれる「タミヤの適正量」/タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.86 F-16CJ ブロック50 #キットレビュー #軍用機・旅客機 #nippper #プラモデル

01.03.2026 12:00 👍 7 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】楽プラを久しぶりに触ってみたらちょっと興奮しちゃった件/アオシマ 楽プラ ホンダ DC2インテグラ タイプR  ランナータグに刻まれる「DC2」の英数字。これは法令登録上の車両型式であり、クルマ愛好家らの通称でもある。なんかアオシマのクルマ好き感が溢れていて大変良いな。と、まず心なごんだのが楽プラの新作『ホンダ DC2インテグラ タイプR 』である。  しかしこのメッキパーツ、かなりのブリンブリン具合で高品質。ここのところ同社のバイク模型を触っていたので、余計にその差異を感じ取れた。輝きがダンチだ。「お子様から大人まで楽しめる簡単プラモデル」と謳われる楽プラシリーズ。そのキャッチーさに反してパーツ構成などパッケージング全体の抜かりがないとは感じていたが、なんかさらに上質になってきてない?  じつは久しぶりの楽プラだったりする。ここのところ楽プラが息子に見つかると速攻で組まれてしまっていて、買ってきた本人が組めずにいたのだ。今回、ボーグシルバーメタリックというボディ色を手にしたのだが「色塗る必要が皆無!」と思わせる輝くボディ。もはや楽プラ名物だ。  プラスチックの透け感は皆無、しかもメタリック系に出やすいウェルドライン(樹脂を成形する際に生じる模様)がメインのパネルには生じてなく、極力目立たない部位にわずかに寄っていた程度であった。きっと知恵と工夫が込められているのだろう。あと熱意が。  白、黃、赤、黒、銀といきなり5色展開のDC2なのだが、ホイールは白と銀の2色のアソートになっている。そして白のホイールにシルバーが着色されていて驚いた。ここはシルバーのプラ成形色としなかったのには、何かしらコストのせめぎ合いがあったのだろうと想像はするのだが、なんかこう、妥協のなさにこれまた好感を持ってしまう。結果、今回のボーグシルバーメタリックを再現したボディと、ホイールのシルバーの微妙なコントラストが生まれていて目が嬉しい。  シールもなんか貼りやすくなった気がする。初期の楽プラはもうちょっと四苦八苦していた印象があった。そしてテールのコンビネーションランプを再現できる透けぎみシールはもうね、大絶賛でしかない。天才すぎる。DC2のリアコンビ、できたら塗りたくないもの。いや、こんなに上手に塗れないから! 他の楽プラのリアコンビシールも貼ってみたくなるほど、カーモデルにおいてこれほどのセールスポイントはないと思う。 結局、DC2をチャンピオンシップホワイトでおかわりした自分。こちらのボディ色もプラスチックとは思えないほどの実物感があって凄い。定例の初回限定オマケのペーパークラフトは楽プラ初期から展開していた地下駐車場が付属していてこれまた嬉しい。これに楽プラ並べるともうね、模型力が爆発して大人だって「うっわぁ…☆」と声が漏れちゃう。急いでこのオマケ付きDC2をゲットしてもらいたい。間違いないから。最後に。DC2の北米ホンダ版、4つ目の、ヘッドライト4つ目丸灯のACURA仕様があるじゃない? どう? クルマ好きのアオシマさんも好きでしょ? どうでしょう、次の機会に?

【レビュー】楽プラを久しぶりに触ってみたらちょっと興奮しちゃった件/アオシマ 楽プラ ホンダ DC2インテグラ タイプR #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル

01.03.2026 11:00 👍 12 🔁 4 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】990円の超音速体験/ハセガワ F-20 タイガーシャークが、あの日見た実機の記憶を呼び覚ます。 「エリア88」のイメージが強すぎて、どこか避けていたハセガワの1/72 F-20 タイガーシャーク。しかし、かつてロサンゼルスで目撃した実機の記憶が、この安価でシンプルなキットと重なった時、見えてきたのは「ジェット戦闘機模型」としての究極の割り切りと美しさでした。ディテールよりもフォルム、緻密さよりも組み心地。実機同様のコンパクトなパッケージが持つ、色褪せない魅力を綴ります。

【レビュー】990円の超音速体験/ハセガワ F-20 タイガーシャークが、あの日見た実機の記憶を呼び覚ます。 #キットレビュー #軍用機・旅客機 #nippper #プラモデル

28.02.2026 13:00 👍 12 🔁 2 💬 0 📌 0
Preview
【工具レビュー】丸穴の底に宿る「45度」のこだわり。ゴッドハンド「スピンモールド45」が、ディテールアップの解像度を跳ね上げる!  模型を作っていると、ふとした瞬間に欲しくなるのが「情報量」だ 。特にキャラクターモデルにおいては、設定画にはないけれど、あえてパネルラインを追加したり、スジ彫りを走らせたりして自分なりの解釈を盛り込むのは最高に楽しい 。その中でも最もお手軽で、それでいて効果絶大なのが「ドリルで穴を開ける」という丸モールドの追加だろう 。そんな丸モールドの追加を施すのに究極のアイテムが誕生した! それが今回紹介するゴッドハンドの「スピンモールド45」だ 。  丸モールドは、ただドリルを回すだけでは、思っていたような丸モールドにならないことが多い。ドリルの刃先が作る「円錐形の底面」は、意外なほど目についてしまうのだ 。  そんなお悩みを、これまで解決してきたのがゴッドハンドの名作「スピンモールド」だった 。  底面をフラットに削り出せるその革命的ツールは、一度使ったら手放せないほど。これにさらなる利便性を上乗せしたのが「スピンモールド45」なのである。  スピンモールド45の刃先を見てほしい。先端には掘削時のズレを防ぐためのごく小さなピンが備わり、そして最大の特徴である「45度の角度」が付けられている 。この角度こそが、ディテールアップにおける最大のポイントだ 。これまでは垂直にしか彫れなかった丸モールドが、ピンバイスを回転させるだけで、一発で「45度の面取り」が施された極上の仕上がりへと変貌する 。  使い方はいたって簡単 。ピンバイスに装着し、丸モールドを彫りたい中心へ「スピンモールド45」のセンターピンを押し当て、ドリルで穴を開けるようにピンバイスを回転させるだけだ 。  実際にドリルで開けただけの穴と見比べてみると、その差は一目瞭然だ (写真左がスピンモールド45、写真右がドリル)。側面の角が綺麗に落とされることで、光が柔らかく反射し、まるで精密な実機の放熱口や排気口のような説得力が宿る。  さらに嬉しいのが、ユーザーのストレスを徹底的に排除した設計だ。刃の太さは1.0mmから3.0mmまでの5本セットだが、全ての軸径が3mmで統一されている 。これなら、サイズを変えるたびにピンバイスのコレットチャックを交換する煩わしさからも解放される 。この「地味だけど効く」配慮こそが、模型ライフのリズムを崩さないための大切なポイントになっている 。手軽に、けれど確実に完成度を跳ね上げてくれる「スピンモールド45」 。 あなたの工具箱にこのこだわりの刃を迎えた瞬間、次に作るキットの「穴を開ける場所」を探すのが、もっと楽しくなるはずだ。

【工具レビュー】丸穴の底に宿る「45度」のこだわり。ゴッドハンド「スピンモールド45」が、ディテールアップの解像度を跳ね上げる! #工具 #ガンプラ #nippper #プラモデル

28.02.2026 11:00 👍 8 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】カゴもトラックも、色が違えばガチでも馴染む/アオシマ スバル サンバー トラックカスタムホイール  我が家ではリングスターのスーパーバスケットという収納カゴを愛用している。以前の住まいでいくつか試したところ、その使い勝手の良さにとても感心して、転居を機に一気に数を揃えたのだった。現在はSB-370という中くらいのサイズを使っていて、日用品や洗濯物、あるいは模型製作の情景素材を収める道具として、部屋のあちこちで重宝している。  この製品の優れた点は、堅牢な造りはもちろん、ハンドル構造の巧みさにある。ハンドルを内側に倒せば、中身を入れたまま安定して積み重ねることができ、未使用時には外側に開くことで場所を取らずに収納できる。実用性の高い道具でありながら、豊富なカラーバリエーションを備えている点も購入の決め手となった。プロの現場で通用するタフな製品は、ときに実用性が勝りすぎて日常生活の風景を損ねてしまう。これは無理矢理コンバートさせているので仕方のないことだが、色の選択肢があると住まいの空間に自然と馴染んでくれるのであるで、非常に使いやすい。  こうした「実用と日常の調和」という視点は、アオシマの1/32スバル サンバー トラックカスタムホイールにも通じるものがある。街でよくみる青色とは別に、アースカラーのラインナップが用意されている点がまさにそうだ。 実車を忠実に再現する楽しさとはまた別軸の、自分の部屋の空気感に寄り添う一台を作るという面白さをこの模型は提示してくれているように感じる。パーツを眺めているとガチなものをこうやってうまいこと普段使い寄りにスライドさせるのは色なんだなとつくづく感じるし、色が変わったときに別の魅力が見えてくるのも楽しいところだ。  アオシマの楽プラシリーズで毎回毎回悩むのがシールを貼るかどうか。貼ればより本物っぽい色合いになるし、見栄えも凝ったものになる。ただ、シールを貼らない方がプラスチックの塊としての愛らしさが出てくるのではないかといつも思う。それでも貼り出すと、シールを貼るという作業が面白くて結構進めてしまう。そんなふうに見栄え云々と違う、作業を進める面白さが存在しているのが嬉しい。 部屋に置いてあるトラックの模型は、実に愛らしい存在である。楽プラと言われるだけあって簡単に作れるし、精密すぎない分、丈夫さもある。トミカよりも大きさがあるため、それなりの存在感を放つし、軽やかな素材感や、この大きさでしっかりと成形されたプラスチック製品という珍しさが、思いのほか関心を引く。  よく考えれば、これほどの大きさのオリーブ色のプラスチックの塊を手に取る機会は、日常では意外と少ないはずだ。この独特の質感を愛でるひとときこそが、プラモデルの魅力に気づき、また次の作品へと想いを馳せる静かなきっかけとなっているのかもしれない。 今は、花粉症の目の痒みを抑えるための目薬を荷台に置いていて、小さくなろうが荷物を背負う役割を担ってくれている。

【レビュー】カゴもトラックも、色が違えばガチでも馴染む/アオシマ スバル サンバー トラックカスタムホイール #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル

27.02.2026 13:00 👍 7 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
花金だ!仕事帰りに買うプラモ。黒い快感、異形の完成美。「組むだけであの時の未来」を味わえるハセガワ 1/72 F-117A ナイトホーク  週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はハセガワの定番キットであり、ステルス機といういつ聞いてもワクワクするモチーフを“少ないパーツ数”と“ちょうど良いサイズ”で気軽に楽しめる「1/72 アメリカ空軍 F-117A ナイトホーク」をご紹介します。  箱を開けた瞬間に「できてる!」と思わせてくれるほどシンプルなパーツ構成。しかも成型色も黒! 塗装しなくても、組むだけでナイトホークの雰囲気を楽しめるのです。とても嬉しいですね〜〜。  こちらはアメリカに行った際に見た実機。1981年に実用的なステルス機として世界初飛行し、1983年(僕の生まれた年!)に実戦配備がされたアメリカ空軍が誇る飛行機です。これまでの飛行機とは一線を画す直線的な面構成は、一度見たら忘れないほどのインパクトをもたらしてくれます。ステルスという特殊性がデザインからも感じられるので、人気の飛行機となっています。  ハセガワのキットは、この飛行機の異形性をパーツ段階から味わわせてくれます。この本体のパーツなんて、枠の中ですでに完成しています。各エッジもピンピンですよね。  エアインテークに設置されたレーダー波の侵入を防ぐ金属格子も模型的にメリハリあるディテールで表現。シンプルな各面表情に、ちょうど良いアクセントになってくれます。    主翼も上下貼り合わせで完成! 主翼の先は指が刺さるほどシャープなので、破損しないように気をつけましょう。  真っ黒いボディに情報量を与えてくれるデカール。黒い成型色の上から、このデカールを貼るだけでも間違いなくかっこよくなります。  クリアーパーツの中には、こんな透明ブロックもセットされます。一体何に使うの? とパーツを見ただけでは思ってしまう、不思議な物体です。  これ、実はオモリです。お尻の方が重たい機体なので、機首にオモリを入れて尻もちをつかないようにしているわけです。  より確実に尻もちを防ぎたい人は、5グラムのオモリを入れておくといいよというアドバイスもあります。僕も5グラム入れてみたら、まったく尻もちをつかなくなりました。オススメです。  組み立てのハイライトは、本体の上下を貼り合わせた時。ピタッと貼り合わさります。大きなパーツ同士の接着ですが、今の「速乾流し込み接着剤」を使用すれば綺麗に貼り合わせできますよ。  完成すると美しい黒い飛行機が完成! この形はいつみても「僕たちが夢見た未来のひとつ」というワクワク感を呼び起こさせてくれます。実機を見ると表面の褪色などが結構見られ、そんな使い込まれた雰囲気で仕上げてみるのも楽しいと思います。  今ではF-22やF-35といった現在進行形のステルス機も多数ラインナップされていますので、ぜひ本キットと合わせて「ステルス機の作り比べを楽しむ週末」というのも良いですね! 本当にあっという間に完成するキットなので、週末プラモにオススメです。ぜひ作ってくださいね!

花金だ!仕事帰りに買うプラモ。黒い快感、異形の完成美。「組むだけであの時の未来」を味わえるハセガワ 1/72 F-117A ナイトホーク #軍用機・旅客機 #花金プラモ #nippper #プラモデル

27.02.2026 03:01 👍 14 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【塗料レビュー】ハケ付きで一気に発色するクリアーカラー/「色毛」でプラモデルに色気のあるテールランプを!  カープラモデルやバイクのプラモデルを作るぞ〜!と、なった時になんとなく自分が苦手意識を持ってるポイントがいくつかあるのですが、その中のひとつにテールランプやウィンカーの塗装があります。エアブラシで吹いたら綺麗になるのはわかるのだけどちょっと用意と片付けが面倒。小さいパーツだし筆塗りでちゃちゃっと片付けたいけど、いざ筆塗りでトライすると透明なところにクリア塗料を塗るのって結構ムラが目立ってしまいがちで難しい。  なにかもっと楽で良い方法ないかな?と考えていたのですが、そこでふと思い出したのがABCホビーさんの『色毛』という塗料です。  こちらはラジコンのボディ制作に使われる塗料で、主にテールランプやウィンカーの塗装に使われています。特徴としてはとにかく塗料の色が濃い。ラジコンのボディはポリカーボネートという素材で作られた透明のボディを内側から塗装して仕上げるのが一般的なのですが、そんな透明なボディに筆塗りで塗る事を想定してつくられたこの塗料。一筆目から一気に色がのってくれて色ムラも出にくいのです。  そんなわけでラジコンのボディ作成の際に重宝してるこの塗料、実は蓋に筆がついているのです。これぞまさに色毛。至れり尽くせりな便利塗料です。これ、プラモデルにもいけるのでは?と試してみたらこれが大正解。一筆目からしっかりと色がのってくれました。  3回ぐらい塗り重ねるとこんな感じ。こってりと色の乗ったテールランプとウィンカーの完成です。塗った面をよく見ると、ハケ目が出ないこともないけれど、内側から塗ってあげると外側には目立たず綺麗に仕上がります。  ホビーラジコンの取り扱いが無いお店にはあまり置いていないかとは思いますが、お近くにラジコンショップがある方はぜひ足を伸ばしてください。思わぬ(物欲との)出会いもあるかもしれません。

【塗料レビュー】ハケ付きで一気に発色するクリアーカラー/「色毛」でプラモデルに色気のあるテールランプを! #バイク #自動車 #塗料 #nippper #プラモデル

26.02.2026 13:00 👍 13 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【工具レビュー】瞬間接着剤なのに低速? だから「白くなりにくい」、Mr.ジャスト低白化。  瞬間接着剤はその名前の通り、素早く強固にパーツを接着します。いっぽう接着時に謎のじらーっとした霧状の白化が起きることがあり、塗装後のパーツやとくにクリアーパーツとは相性が悪いという面もありました。さりとてパーツを素早く固定したい、パーツが浮いてしまうところをギュッと留めたいというときは瞬間接着剤に頼りたいのも実情です。そんなときに有効なのがこのMr.ジャスト低白化なのです。  このMr.ジャスト瞬間接着剤の低白化はパッケージにもあるとおり低速で接着する代わりに白化を抑えるという特性をもっています。とはいえその速度は速い通常の接着剤(セメントSP)よりは速く硬化します。あくまで瞬間接着剤の中でも低速、というだけで、じゅうぶんに速いのです。粘度は通常の接着剤並みのトロトロ感で、瞬間接着剤的にははみ出ない程度の少量でしっかりくっつきます。  いわゆる瞬間接着剤用ノズルも使えるので、今回はそれで塗布をコントロールしました。瞬間接着剤がくっつかない素材のグルーアプリケーターとも相性がよいでしょう。  浮きがちなパーツの端にノズルから塗って、指でギュッ。ゆっくりな接着剤はテープて固定するのもよいですが、こちらあくまで瞬間接着剤。少し待っていればガッチリ固定できます。  さらにクリアーパーツを重ねます。接着面積が狭いときでも、手早くガッチリ接着させたい時に瞬間接着剤があると助かります。  クリアーパーツに接着剤を盛って貼り付けても、通常の接着剤のように乾燥しています。とはいえ"低"白化なので、接着面自体は白くなることがあります。これは断面を先に塗っておくことなどで対応できそう。  霧のような白化がほとんどないので、塗装後のパーツ接着にも使いやすいです。もちろんはみ出しは厳禁ですよ。  瞬間接着剤の評価軸というと、硬化前の粘度、硬化の速度、そして硬化後の強度などが挙げられます。しかし今回の低白化はクリアーパーツをはじめ、塗装後のパーツなど白化されると困る部分が貼れるというところ、そしてほどほどの速度なので落ち着いて作業できるという瞬間接着剤らしからぬ部分も評価できるでしょう。とても便利なので、ぜひ使ってください。

【工具レビュー】瞬間接着剤なのに低速? だから「白くなりにくい」、Mr.ジャスト低白化。 #工具 #nippper #プラモデル

26.02.2026 11:00 👍 9 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】模型は記憶の容器/TAMIYA香港で出会った香港タクシーミニ四駆という最高のお土産 異様な密度でホビーショップが並ぶ香港で、特別なミニ四駆をゲット。現地のアイコン「香港タクシー」を再現した限定キットは、専用金型や漢字の説明書などローカル色満載。走り違いを意識した緑の新界ver.のセンスなど、多層的な文脈が味わえる傑作ご当地キットを紹介します!

【レビュー】模型は記憶の容器/TAMIYA香港で出会った香港タクシーミニ四駆という最高のお土産 #キットレビュー #自動車 #mini4wd #nippper #プラモデル

25.02.2026 13:00 👍 8 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】慌てない、焦らない。「接着の大切さと楽しさ」を教えてくれる先生のような帆船模型/青島文化教材社 1/200 交易船バラクーダ号  僕が最近出会った素晴らしいキット、アオシマの「1/200 交易船バラクーダ号」は、単なるアニメのキャラクターモデルではありません。「これから本格的な帆船模型、艦船模型を始めてみたい」という人にこそ、最初の一隻として猛烈にオススメしたいキットだったのです。  アニメ『未来少年コナン』に登場する架空の船の模型。いざ作り始めてみると、マストを立て、ヤードを組み、帆を張る……その工程のすべてに「帆船模型の楽しさ」がビッシリと詰まっていました。アニメの世界観を楽しみながら、いつの間にか本格的な帆船模型の構造と組み方を学べてしまう。そんな素晴らしいポテンシャルを秘めたキットなのです。  マストの組み立てもなかなか本格的! ここがずれてしまうと、帆も綺麗に貼れません。  適当に接着してはダメ。一つ一つのパーツを、焦らず、水平と垂直を確認しながら確実に固定していく。この緊張感と、組み上がった時の構造美は、まさに本格的な帆船模型そのもの。「僕は今、船を造っているんだ」という実感が指先から伝わってきます。  帆のパーツは、手軽で見映えの良い「プラ製」と、薄さを重視しバキューム成型によるふっくらと風を受けた帆パーツからの選択式。さらに、張り線用の糸や滑車パーツまで付属しており、フルハルか洋上モデルかも選べます。今回は手軽に完成させたかったのでプラ製の帆を選びましたが、ここでもマストの組み立て精度が試されます。マストが少しでも歪んでいると帆が綺麗に接着できないのです。  アオシマのバラクーダ号は、基本工作の大切さ特に「接着」の大切さを教えてくれる先生のようなキットでもあり、完成した後の帆船模型の満足感を教えてくれる最高の一隻だったのです。皆さんもぜひこのバラクーダ号で帆船模型の第一歩を踏み出してみてください!

【レビュー】慌てない、焦らない。「接着の大切さと楽しさ」を教えてくれる先生のような帆船模型/青島文化教材社 1/200 交易船バラクーダ号 #キットレビュー #ロボット・アニメメカ #軍艦・船 #nippper #プラモデル

25.02.2026 11:00 👍 12 🔁 5 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】ルビコンのチェンソーマンはSF洋画の夢を見るか?/バンダイスピリッツ 30MS ミルクトゥース  発売から二年、遅ればせながら『アーマード・コア6』を年末のSteamのセールで買ってプレイしました。「アーマード・コア」とは作中の戦闘ロボットの総称で、そのデザインラインは人型を基本としつつときに鋭角的に、ときに攻撃的に仕上げられ、スタイリッシュさと記号的なキャラクター性を排した無機質さが同居する兵器然とした格好よさが魅力です。  しかしその中に明らかに異質な、黄色いゴリラのような機体が一機混じっていました。ゴリラでないならマスクをかぶりチェーンソーを持ったホラー映画の殺人鬼、それが今回紹介するミルクトゥースです。  溶接マスクを被ったような顔、クランプしかない手、安全靴のような厚底ブーツ、右手には銃ではなく火炎放射器、左手にはチェーンソー。洗練されてない、という言葉だけでは片付けられないそのフリークス的なシルエットにどうしてか心打たれ、普段キャラクターモデルを作らない私も早速ゲットしてきました。  キットを開けると30分を作業の単位とする30MMシリーズってこういうのだったっけ……?とシリーズのコンセプトをバンダイに問いたくなるようなパーツ数に圧倒されます。  しかし実際の建設機械を思わせるルーバーやリベット、リブのモールドの繊細さに息を呑んだり、どこかスチームパンクのメカを思わせる湾曲したユニットで構成される膝を曲げたり伸ばしたりしてシルエットの変化を楽しみながら組み立てます。  細かいユニットを組み合わせる本体から一転、武装は大ぶりなパーツでバチバチ組み上がっていきリズムがスローから30MMのコンセプトのクイックに変化するのを感じます。おや、チェーンソーには零戦をはじめとしたレシプロ戦闘機でおなじみの空冷星型エンジンっぽいユニットが付きますね。見慣れた形状に思わず心が踊ります。  そして組み立てた黄色い溶接マスクゴリラを眺めながらその存在感、どこかで感じたことがあるなと気づき始めます。それはエイリアン2のパワーローダー、あるいはマトリックスのAPU、アバターのAMPスーツといったSF洋画の中に出てくるメカの存在感。  鋲接した鉄板を油圧シリンダで動かす建設機械のアナロジーとしてのディテール、簡素化された手指で異星人を殴打する文字通りの鉄拳、ドスン!と地面を鳴らしながら歩くブーツの重々しさ。  そうやって演出されたSF洋画のメカはお世辞にもスタイリッシュとは言えないもののその力強い活躍とディテールがもたらすソリッドな存在感は強く記憶に刻まれ、惑星ルビコンで出会ったミルクトゥースにその印象を見出し、こころ打たれたのです。  SF的でもあればホラー的でもある。現実的でもあればどこかスチームパンク的でもある。他のものに見えるかもしれない。皆様もこのキットを手に、その体にモールドされたモチーフ探しをさあ楽しみましょう!

【レビュー】ルビコンのチェンソーマンはSF洋画の夢を見るか?/バンダイスピリッツ 30MS ミルクトゥース #キットレビュー #ロボット・アニメメカ #nippper #プラモデル

24.02.2026 13:00 👍 6 🔁 1 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】余白というディテール。トロハチのコクピットに吸い込まれる話。  誰かを乗せたい。何かを置きたい。どうしても「コクピット」に手を伸ばしたくなる。このガンプラには、そんな奇妙な誘惑がありました。「HG ガンダムベース限定 TOLRO-800 -トロハチ-」。  トロハチを組み上げて最初に目を奪われるのは、間違いなくコクピットです。丸く、広く、そして妙に静か。そこには「何もない」がありました。もちろんディテールはある。モールドもある。情報量も十分。なのに、不思議と感じるのです。余白だ、と。  作業ロボらしいオレンジイエローの成型色は完璧。窓際の強い光に晒しても揺るがない安心感。エッジはシャープで、プラスチックとしての気持ちよさに満ちています。  それでも。視線は何度もコクピットへ戻ってしまう。なぜか。そこが「完成していない場所」に見えるからです。ハッチの透明な殻の内側。座席。空間。気配のない操縦席。ここに誰かがいたら? 工具が転がっていたら? 少し汚れていたら? ――そんな考えが、次々と頭の中に流れ込んできます。  トロハチのコクピットは、ディテールではなく想像力を収めるためのスペース なのかもしれません。ガンプラなのに、ジオラマの入口。メカなのに、物語の発火点。「何かをしたくなる」という感情をここまで強く引き出してくるキットは、実はそう多くありません。トロハチは、組み上げた瞬間に完成する模型ではない。コクピットを見つめたその時から、あなたの中で静かに続きを待ち始めるガンプラなのです。  

【レビュー】余白というディテール。トロハチのコクピットに吸い込まれる話。 #キットレビュー #ガンプラ #nippper #プラモデル

24.02.2026 11:01 👍 10 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】『艦これ』黎明期の人気の中枢を担った伝説の艦娘、島風がReincarnationでプラモデルになった日。  グッドスマイルカンパニーの名作フィギュアをプラモデルにしちゃうんだぜ……というコンセプトで展開されるReincarnationの第三弾、『艦これ』の島風でございます。五連装魚雷発射管を搭載した高速駆逐艦は「同型艦がいないレア艦娘」として普通に戦力としてヤバく、さらにセーラー服でシマシマニーソで紐パンでバニー耳というてんこ盛りすぎるビジュアルによって絶大な人気を誇りました。  モチーフとなった塗装済み完成品フィギュアは2014年発売(干支が一周しているッ!)。振り向きポーズの島風はもちろんですが、連装砲ちゃんのボリュームもだいぶイカツく、プラモデルのボリュームとしては島風本体と連装砲ちゃんたちが同じくらい。そしてそれぞれの意匠をどのようにプラモデル化しているのかというところが今回のプラモデルの焦点になります。  プラスチックパーツは全部で7色。部分的に彩色が施されており、いわゆる「組むだけでもイメージ通りの仕上がりになります」というタイプのプラモデルですが、いやそもそもシマシマニーソをどうするんだという問題があります。というかこのプラモデルはそこにハイライトがあると言っても過言ではない……。  みなさんも薄々感づいていたとは思いますが、こういうことです。左右に割った白い脊椎のようなパーツに赤いシマシマをひとつずつはめ込んでいく。色を塗らないのであればこうするしかないとは言え、実際に見せられると「いやこれマジでやっちゃうのかよ」「合わせ目とかどうなんですか実際のところ」みたいな感想が湧き上がってまいります。  しかし組んでみるとこれが非常にキレイに収まるのです。全部のパーツに違う形状のダボが設定されていて、パーツをパチパチ切ってガシガシはめ込んでいくとほぼ自動的にシマシマが形成される。そして白いパーツでは断続的であった太もも〜スネの微妙なアウトラインが赤いパーツを象嵌することにより滑らかにつながる様子は組んでいてかなり興奮します。  こうした肉体の有機的な曲面と対極的な表情を見せるのが連装砲ちゃんと五連装魚雷発射管です。こちらは実艦に搭載された装備をデフォルメしたものとはいえ、ある程度硬質なメカとしての存在感を持っています。胴体は円筒形ですが、頭部(なのか?)は全方位にディテールの入った箱状のユニットなのでかなりのパーツ数を費やすことになります。  これまた執拗だなと感じさせるのが連装砲ちゃんの顔はプリント済み、スクリューや手旗も塗装済みになっているところです。全体を注意深く見渡すと、組み立ての手数(あるいは金型の数)と細部の色表現のバランスをどのように取るのか細心の注意が払われていることがわかります。  なんとなーく認識していた三段重ねの連装砲ちゃんたちは透明のアームや各ユニットから生えている棒によってお互いに接続され、ひとつのタワーのように組み上がります。……っていうか連装砲ちゃんがえっちらおっちら魚雷発射管を運んできているとシーンにすることで、見返り姿の島風の後ろ姿が大きな魚雷発射管(背中に装備される)で隠れてしまうのを避ける……というイラストだったんだなこれ。  組むとわかる、というのは島風本体においてもそうであり、とにかくデザインに隙がない。お腹を見せたいしお尻の予感を醸し出したいし、でも身体のラインはスリムであってほしいし顔はこっち向いててほしいし……という要求を同時にクリアするためにどんな立体的なマジックがあるのか、組めば組むほど元イラストの頭脳プレイとそれを再現したフィギュアの手技に恐れ入ります。  島風といえば……の紐パンは胴体と脚にサンドイッチされる絶妙な設計でワンパーツになっており、紐部が宙に浮いた(というか左右の手で引っ張っているんですけど)造形も鮮やか。スカートで隠れる部分、お尻側の処理などは組んだ人だけが知っているプラモデル的な秘密に満ちています。  組んでいて「おおっ!」と思ったのはトルソ状態から左右の腕を取り付ける段階。きちんと左右の手の中指と薬指を紐にかけるようにして上腕に袖(なのか!?)を嵌め込むと、それぞれが3次元的に正しい位置に収まる。いやそうなるように設計してるんだからそれはそうでしょう……とわかっていても、まるで空中ブランコで二人がバシッと手を取り合って技を決めたときのような爽快感があります。  完成してみればスリムな島風にメカニカルなディテールとコミカルな表情の連装砲ちゃんが寄り添い、かなりボリュームのある景色が広がります。各部の質感はさすがにプラスチックモデルなりのツヤだったり、合わせ目が気になるところも散見されます。しかしこうして写真に撮ればしっかりと「あの島風のフィギュアだ!」と感じられるのですから大したもの。でもね……。  改めて2014年の塗装済み完成品フィギュアの写真を眺めてみると、当然ながらシマシマニーソは塗装表現だし、肌にはシャドウが吹いてあったり連装砲は濃淡のグレーが使い分けられていたり砲口がブラックアウトされていたりと、細かい技が光りまくっているんですよね。プラモデルで再現されているのはキャラクターの基本的な造形とカラーリング……と考えると、ここからさらに手を加えてブラッシュアップできるところは無数にあります。かつての名作フィギュアが目指した高みを思い起こしながらこのプラモデルを磨き上げるのも楽しみな、奥行きの深い一作と言えるでしょう。みなさんも、ぜひ!

【レビュー】『艦これ』黎明期の人気の中枢を担った伝説の艦娘、島風がReincarnationでプラモデルになった日。 #キットレビュー #フィギュア #美少女プラモ #nippper #プラモデル

23.02.2026 13:00 👍 14 🔁 4 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】もはや「ヨシムラのプラモ」なのか? /二輪黄金時代を体現するアオシマのCB750 FOUR ’69 カスタム  半世紀前、世界のレースシーンと市販車との距離は近く、技術革新においては二輪車がなおリードしていた時代。本田宗一郎率いる新進気鋭の技術者集団はその先鋒であり、欧米に狙いを定めて世に放ったのがHonda DREAM CB750 FOURだ。2023年、バイク史に名を刻む名車のひとつをアオシマは決定版プラモにした。続く2025年末、「カスタム」と称してパッケージングされたのがこの『CB750 FOUR '69 カスタム』だ。同時発売されたヨンフォアカスタムと同時代性を帯びているのだが、こちらは系譜の源流となるモチーフだ。  スピードチューニングの神と称される「ヨシムラ」の集合管は、カスタムと称する本キットの主役と言える。ヨシムラがCB750FOURで本場北米レースに挑戦するにあたり発明したバイク用集合管は、その効果とサウンドで現地を震撼させた。そしてヨシムラの集合管は国内外でヒット商品となり「憧れのレーサーカスタム」となった。キットの「黒いショート管」とはその集合管のことをさす。そして「アップハンドル」と「アンコ抜きシート」は当時の日本人にとっては規格外の図体となったCB750FOUR、そのライディングポジションを最適化するための工夫であった。現在に至るバイクカスタムの様式美、その文化的ルーツをアオシマはキット化したとも言える。  同じアオシマのヨンフォアカスタムと同じく、ヨシムラの集合管にはつや消しトップコートを吹いておきたい。その一手だけでリアリティが爆発する。キットの水転写デカールのヨシムラロゴは「本物のステッカーに見えるが!?」と模型力が凄い。細かい話になるのだが、箱絵の集合管にはヨシムラロゴが貼られていない。これは当時つくっていた集合管にはロゴが間に合っておらず「つや消し黒の集合管、それ自体がヨシムラオリジナル意匠」という、その時代性を描いたと考える。加えて今現在、この集合管は同じルックスで販売されており、ヨシムラの商品ページを覗くと本キットに近しい車両写真が掲載されているので「もはやヨシムラのプラモじゃん!」となった。是非、ページにある「SOUND」を大音量再生してこのキットと向き合ってもらいたい。メチャ盛り上がるから。  前段が長くなってしまったが、「これは無改造仕様のキットに入っているメッキされた4本出しマフラーの方が模型的に豪華じゃん」と安直に思ってほしくなかったから。プラモを組む話に進むのだが、前回のヨンフォアカスタムと同じく「もうフタしちゃうの!?」が連続するキットだった。エンジンを主とした各機構がとんでもなく緻密に彫刻されているというのに、さっさとカバーを付けると後からまったく見えなくなる。自分は思わず最後までカバーを貼らずにいた……。  アオシマ最新バイク模型だけあって、組み立てるうえでの「考え」を感じ取れた今回だ。前回のヨンフォアカスタムが10年前ほどのキットとなり、緻密さを成すための様々な試みがあってか難関も少なくなかった。それを経て、位置決めピンを用意するなど改善が見受けられた。それでも簡単に、楽プラ的に組めるキットとはいえず、プラモに適したツールとマテリアル、相応の経験値は必要となる。  それでも、伝説の名車をとことん味わって欲しいというメーカーの熱意を感じて好感を持てるし、機械が緻密に刻まれたランナーを手にしただけでもその迫力を感じ取れるので楽しい。「決定版のCB750FOUR、ご用意しました」という自信に溢れた顔が浮かぶ。  無改造仕様ではキャンディブルーの車体色がバッチリ再現されていたが、今回は同じく当時の採用色であるキャンディレッドがプラスチックの色で見事に再現されている。無塗装であってもデカール貼り、プレミアムトップコート [光沢]をひと吹きすればそれはもうね、事実上のキャンディレッドでしかなくなる。これにメッキパーツを貼るとこれまた凄い。自己肯定のライジングが凄い。いっそのこと、いったんタンクから組み始めてみてもいいのでは? オススメ。  メッキパーツ相手にメッキ剥がしてから通常接着剤で貼るか、瞬間接着剤でなんとかするかを悩んだり、ピンセット片手に「手がもう一本欲しい~」と四苦八苦するという、力と技でなんとかする場面も少なくなかった。歯応えたっぷり系ではある。でも、余暇のちょっとした時間に「今日は前輪だけ組もうかな」とチビチビとやっていくのが丁度良い、長いロードマップを共にするには素晴らしい内容だとは思う。無塗装で、タンクとカバーを光沢にして、集合管をつや消しにするだけで、二輪黄金の時代の伝説バイクが、高密度で建立するのだから。

【レビュー】もはや「ヨシムラのプラモ」なのか? /二輪黄金時代を体現するアオシマのCB750 FOUR >・#8217;69 カスタム #バイク #キットレビュー #nippper #プラモデル

23.02.2026 12:04 👍 9 🔁 2 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】プラモデルで再会するゲームでの愛機。「ハセガワ エースコンバット7 スカイズ・アンノウン F-15E ストライクイーグル ガルーダ1」  プラモデルで再び舞い上がる! パッケージに描かれたエースコンバット30周年の記念ロゴと7の文字。でもこれはガルーダ1、これはまごうことなき「エースコンバット6の主人公機」。自分が動かしたあの機体じゃないか……!  エースコンバットシリーズはフライトシューティングというジャンルのゲームで、架空の国で現実の戦闘機を飛ばしてバシバシ撃ち合うゲームです。エースコンバット6は2007年、ちょうどXBOX360のみで発売され、次世代機初のエースコンバットとしてその画質やゲーム性を大きく見せつけました。"ガルーダ1"自身はミッションに応じて機体を乗り換えるので、F-15Eはそのうちのひとつなのですが、エースコンバット6のパッケージには2機のF-15Eが描かれています。まさにこの機体。  キットの内容はハセガワのE39、F-15Eをベースにデカールなどを追加したもの。F-15の胴体はフライングテニスコートとも呼ばれるデカい背中なのですが、模型で見るとけっこう豊かな曲面が多い。エンジンの入る後部と、インテークわきに伸びる膨らんだ円弧などF-15の豊かな曲面を最も感じられるパーツです。  F-15EはそれまでのF-15から相当変化して、機体側面にもっちりと張り付くようなタンクができた部分に特徴があります。複雑な接着面なんですが、側面のふくらみにパーツをあわせて、前から流し込み接着剤で閉じると意外と密着しますよ。  インテーク下に吊るすポッドも元キットには入っていて、エースコンバット6でもこの装備になっています。お得。爆弾は付属しますが、自分がF-15Eに乗ってたときの兵装はこうだったな……という武装を買ってきて追求するのも楽しそうですね。  キットにはクリアーパーツのスタンドがセットされます。実際にスタンドをつかってみるとこんな感じ。飛行機はやっぱり飛んでるとカッコイイですよね。  地味に1/72のF-15やF-16ではキャノピーにスライド金型を使っていないところ、ハセガワの好きなところです。天蓋のΩ型の形状をしっかり再現するために用いられる技法ですが、代償としてクリアーパーツにパーティングラインが出ます。知っていれば息を吸うように処理できますが、最初見たときやクリアーパーツにヤスリがけしたときのなんとも不安な感覚を抱かずに作業ができるのは、ちょっと良い部分もあると思うのです。良い膨らみでしょう?  現実的なコーションマークと、GM(多分グレースメリア)という架空のテイルコード、この組み合わせがエースコンバットらしさ。さらに説明書にはエメリア空軍のマーキングや頼れる仲間の情報が載っています。  デカールが大判でうれしい……って、これよく見るとF-15E以外にも僚機のマークが入ってるじゃないですか! ゴーストアイは通信でお世話になるEWACS、E-767に使えるマーク。ウインドホバーはF-16、アバランチはF/A-18F……まだまだあります。ハセガワの1/72どころか、ミラージュ2000まであって、エースコンバット6のエメリア空軍ファンにはうれしいセットなんです。  エースコンバット6はハセガワにとっても重要なタイトルで、このタイミングでエースコンバットとのジョイントがはじまりました。自分も本作のCGのすごさ、シリーズとしては重めの機動(シミュっぽさがアップ)、リアルタイムストラテジーのように自身が動くことで状況が変わっていくこと、助けた友軍が自分を助けてくれることなど、ゲームの面白さに魅了されて熱中した記憶がアイマス、いやあります。あらためてガルーダ1のパッケージを手にすると、いろいろな思い出が蘇ります。エースコンバットも8が2026年に発売されると、またハセガワのジェット戦闘機にとっても楽しい時期が来そうですね……!

【レビュー】プラモデルで再会するゲームでの愛機。「ハセガワ エースコンバット7 スカイズ・アンノウン F-15E ストライクイーグル ガルーダ1」 #キットレビュー #軍用機・旅客機 #nippper #プラモデル

23.02.2026 11:01 👍 6 🔁 0 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】「貼れる設計」が文化をドライブする!/アオシマ新生痛車シリーズ第5弾 リコリコTRDチェイサー アオシマ「新生痛車シリーズ」第5弾、1/24 リコリス・リコイル TRD JZX100 チェイサー’98をレビュー。素直に組めるJZX100をベースに、TRDエアロの良好なフィッティング、分割と追従性を工夫したデカール構成など、「ちゃんと作れる痛車」へ進化する現在地を確認する。シルバー塗装×セミグロス仕上げでデカールと塗膜の質感を揃える提案も含め、デカールワークを楽しめる人なら3日で走り切れる内容だと結論づける。

【レビュー】「貼れる設計」が文化をドライブする!/アオシマ新生痛車シリーズ第5弾 リコリコTRDチェイサー #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル

22.02.2026 13:00 👍 14 🔁 2 💬 0 📌 0
Preview
【レビュー】ファンタジーとミリタリーが交差する「1/35」の衝撃。R3ビルバインが僕らを再び地上界へと連れ戻す!  MGダンバインが発売されてから約25年。「あのダンバインの隣に並び立つ、同スケールのビルバインが欲しい」という僕らの願いは、もはや届かぬ祈りに近いものだと思っていた。だが、時は来た。シリーズこそR3へと姿を変えたが、同じ「1/35」という約束のスケールを引っ提げて、最強の聖戦士が僕らの机に舞い降りたのだ。  箱を開ける前から、もうワクワクが止まらない。幼少期、僕らの目に映ったビルバインはそれまでのオーラバトラーと比べあまりに異質だった。昆虫を思わせる他のオーラ・バトラーたちを、上空から一気に捕食するかのような猛禽類のフォルム。他の機体とは一線を画すそのヒロイックな佇まいは、今手に取ってもなお、鮮烈な輝きを放っている。  パーツを眺めれば、そこにはバイストン・ウェルの息吹が宿っている。オーラ・バトラーの魂ともいえるコクピットや羽には、美しいクリアパーツが惜しげもなく投入されている。それらが本体と組み合わさることで、異世界の素材が形を成していくような、得も言われぬ満足感が込み上げてくる。  本体の大部分を占めるホワイトは、少し緑がかったあの独特の成型色。これだよ、これ。この色が、一瞬であの頃の記憶を呼び覚ましてくれる。  個人的に好きなのがライフルのストックだ。右手に持たせた際、腕に干渉しないよう絶妙に湾曲したこのデザイン。旧キットを組んだ子供の頃も「気が利いてるぜ!」と感心したものだが、令和の最新設計で再会すると、改めてその機能美に惚れ直してしまう。  そして、完成したビルバインを手に取って一番に感じるのは、その「大きさ」だ。大人になってから触れるビッグスケールのプラモは、子供の頃のそれとはまた違う、ズシリとした喜びと感動を僕らに与えてくれる。 ここで、1/35というスケールの「魔力」を試してみたくなる。タミヤの戦車模型のメインスケールであり、世界中のメーカーがこのスケールで戦車模型をラインナップしている。それゆえに模型好きなら誰しも馴染みがあるサイズだ。ビルバインの足元に、ファインモールドの「1/35 陸上自衛隊戦車乗員セット」をそっと置いてみる。  するとどうだろう。そこにはバイストン・ウェルからビルバインが降り立った、まさに「地上界の光景」が立ち現れるではないか。  「1/35」。それは、バイストン・ウェルから舞い降りたオーラバトラーと、僕らの生きるミリタリーの地平をガッチリと結びつける、魅惑の交差点なのだ。

【レビュー】ファンタジーとミリタリーが交差する「1/35」の衝撃。R3ビルバインが僕らを再び地上界へと連れ戻す! #キットレビュー #ロボット・アニメメカ #nippper #プラモデル

22.02.2026 11:00 👍 11 🔁 2 💬 0 📌 0