この本丸の審神者は少ない霊力を補うために記憶を失う。
顕現してすぐ「貴様は誰だ」と怒鳴りつけられた者や、混乱した主に暴力を振るわれた者もいた。この本丸のへし切長谷部もその内の一振だった。それでも献身的に仕え、近侍として懸命に主を支えた。
月日が経ち、審神者は長谷部に「悪いことをした。どうか私のことは忘れなさい」という言葉を遺し、この世を去った。
「主命とあらば」
いつものとおりに応えた長谷部の背中には、指で作られた十の文字。
「忘れる」と嘘を吐く俺をお許しください。貴方のことは決して忘れません。
どうか悔やまないでください。主、貴方の幸運(冥福)を祈っています。
14.11.2024 16:47
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