久坂部羊「#あなたの命綱」朝日新聞出版読了。こんなところで言うのも何だけど、今度の本のタイトル「がん患者の命綱」というのはどうかしら。日本人は二人に一人ががんになるという。ノンフィクション作家はどう向う?人間、目の前のことに必死になりすぎると、大事なことを忘れる。あなたの命綱は?
久坂部羊「#あなたの命綱」朝日新聞出版読了。こんなところで言うのも何だけど、今度の本のタイトル「がん患者の命綱」というのはどうかしら。日本人は二人に一人ががんになるという。ノンフィクション作家はどう向う?人間、目の前のことに必死になりすぎると、大事なことを忘れる。あなたの命綱は?
川越宗一「絢爛の法」新潮社読了。陰気で愛想もない男は伊藤博文から「満腔の熱血」と評された。それが井上毅で近代日本の礎を言葉にした。大日本帝国憲法を記草。明治維新で毅の前途が拓けた。法にこそ命を懸ける美がある。憲法が出来るまで、そして施行まで日本の歴史がここにある。明治を見つめ直す。
間宮改衣「弔いのひ」新潮社読了。デビュー作は偶然による奇跡の産物で2作目が出ない。今日会う編集者もあと一、二回で会うのも終わるか?突然よみがえった「父のことを書いてみたいです」父とは常に一定の距離を保って接してました。物語を書くことで知る為に動く。織香は初めて本当のやりとりをする
なんか久々に感じる感覚、それは想定外の豪速球をハートに受けた感じ。ページを捲りたくなる。原稿を書いたジュンは半世紀前を、ルルは編集者で受け取る。それが熟成完成したら?
野蛮だけど自由な時代と便利だけど自由がない今。どちらも若者は苦悩する。だれもが忘れた悲惨な事件後と今が交差する。
青波杏「夜が明けたら」角川書店読了。編集部に原稿用紙に手書きの原稿が送られてきた。舞台は50年前の東京国立。学生運動に参加していた親友の死の原因が衝撃だった。あの時代には言葉にできないことが溢れていた。だから、あたしは書いたのという。編集者のルルがどう感じたのかをきかせてほしい→編集部の新人賞選考会の忙しさもありルルは忘れていた。同僚との束の間の休憩で「過激派が山のなかで、仲間を次々と殺したやつ」と言われ思い出す。ルルも調べていく中でジュンから続きがくる。感情が持っていかれる。原稿はまた途中だった。時代が切り替わる度に文字表示も変わりのがいい。展開読めない。
更地郊「粉瘤息子都落ち択」集英社読了。第49回すばる文学賞受賞作。地方から東京の大学入学して就職。だが馴染めず精神崩壊して無職になり部屋ごもりから物語は始まる。唯一の友、兼雇用主に会うために真夏日の日中を10㌔以上歩く。電車に乗る金がないから。それから都落ちするまでのド底辺小説✨
桂望実「ウチの共有不動産揉めてます」角川書店読了。曲者の母親が死去。不動産を四人きょうだいで等分することになった。仲はよくない。売却は暗礁する。みなお金の事情を抱えいたのだ。法律の勉強になる。問題児の母親は、あるたくらみを仕込んでいた。ドラマ化になりそうだなと思う。久々に一気読み。不動産を売る人にも色々な事情がある。共有不動産ならなおさらだ。きょうだい四人の行き詰まった問題点を抱えている。相続トラブルは他人事ではない。相手は自分の思う通りにはならない。雨降って地固まるか?雨ではなく嵐だが。読了後、結末に拍手をした。桂望実、恐るべし‼️お金は未来の為に使うべき✨
山本幸久「花屋さんが夢見ることには」ポプラ社読了。美大生のミドリは大好きな絵を描きながら駅前の花屋さんで働いている。花言葉や本も多い。サン・ジョルディの日が登場。それは4月23日、親しいひとにバラを添え、本をプレゼントする。懐かしい。ミドリの日常が活き活きしている。次回も楽しみだ✨
群ようこ「サチコ」幻冬舎読了。子どもの頃から無口で愛想がないと言われてきたサチコは55歳で早期退職して両親が残してくれた1DKのマンションで一人暮らし。徒歩3分の「食堂キング」でアルバイトを始めた。精神も肉体も軟弱なサチコは内向きで控えめで読書さえしてれば幸せ。人生のろまな亀でいいのだ。よく言えばお嬢さん育ち悪く言えば世間知らずなサチコは55歳で超マイペース。アルバイトの人間関係でスーパーをすぐ辞め自宅徒歩3分の食堂キングに勤務。店主や女将さんや常連客に恵まれたくましくなっていく。恥ずかしながらこの年になって気づいた。店主の腰が限界で存続危機?是非シリーズ化求む
大山淳子「2222クアッドツー」講談社読了。人気SF漫画家の風乃夕が描き出す世界は2222年。人類は心を失った。一部の支配者はAIを奴隷化。勇気ある工学博士は人類から地球を守る神・3体のロボットを世に残し亡くなる。3体は支配者と戦う。ある日、夕の目前にロボットが現れる。ここからが最高。君が私になって、悪と戦え。2025年から2222年へ。引きこもり15年の力弱く運動音痴の30歳の俺が?そして想定外の展開に。二つの年だけにとどまらないのだ。あとは読んでのお楽しみにしましょう。最高のエンターテインメント‼️人気漫画はおもしろい、それが小説となる。結末がいい。最後もね
森まゆみ「温泉放浪記」新潮社読了。一家に一冊というか、温泉好きに一冊だ。温泉好き旅好きの著者が長年の各地を回った凝縮エッセイ。まず、はじめにを読むといい。マイルール・考えがまとめられている。北は北海道から南は九州まで。古きよき文化日本。高級宿を泊まるなら何日でも満喫出来る。大満足だ♨️
この憎しみはどこに向けていたのか。大垣少年が北川フサと行動を共にしていたのは事実です。ルポライターの海老原誠も苦悩していた。そしてあるものに惹かれていた。それが何かはわからない。過去には入れない。取材して聞き出すしかない。拒否。無性に腹が立ってきた。戦後混乱期の物語をどう考える🤔
宇佐美まこと「月白」朝日新聞出版読了。戦後すぐに起こった連続殺人事件のルポの仕事が入る。これまでで一番まともな仕事だ。今まで誰も書かなかった斬新な切り口で書いてくれ。海老原誠は妻を事故で失ったばかり。殺人鬼・北川フサは大正七年に東北の寒村に生まれる。取材は奇跡が繋がる。鼓動が蘇る。一冊の自費出版本にたどり着いた。運が運で繋がり著者の娘に会う。老女は父を尊敬していた「北川フサに取り込まれないようにしなさいね」気がつけば最終コーナー一歩手前。カギは憎しみと月白だ。そして戦争が苦悩を炙り出す。フサを突き動かしていたのは憎しみ。それは醜い感情だ。被告を死刑に処する。
唯川恵「60代、日々好日 時々ため息」光文社読了。直木賞作家が六十代の十年間をまとめたエッセイ。当初と中間とラストでは明らかに違う。思うこと行動すること、故郷石川への思い。肩ひじ張らずと前向きにと。自称昭和女というところが最高。歳を取るのも悪くない。人生色々、生き方も色々自由だ‼️
真梨幸子「あいつらの末路」角川書店読了。門扉の前に立ったとき…お化け屋敷に入る前の感覚と似ていたんです。かつてのベストセラー作家の朝美を一言でいえば谷。連載の依頼が来た。それは訳ありだったが高級ステーキには勝てなかった。作家潰しの女にOKをした。29年前の殺人事件が発端で結末に続く。登場する嫌な女がこれでもかと出てくる。あいつらの末路が気になりませんか?他人の不幸は蜜の味と言いますから嫌いではない。女たちのパワーは半端ない。男はこのパワーがない。しかし悪い男はいる。結婚詐欺師だ。そして他人事が自分事に。頭がおかしくなるくらい脳を使うイヤミス。結末の一文が恐怖となる。
群ようこ「ヤモリさんとご褒美」角川春樹事務所読了。近所の子どもたちはれんげ荘を「たおれ荘」と呼ぶ。大手広告代理店を早期退職して月10万円生活。人気シリーズ第10弾。無職毎日が日曜日のキョウコさんは今日も小さな幸せを探す。たまにヤモリさんが窓に張り付いているとうれしい。ゆるく絶好調✨
柴田よしき「初雪 海は灰色第一部」角川書店読了。あんたいったい東京からどんな悪いもの持って来ちゃったのよ。こんな田舎の温泉町で殺人事件だなんてさ。警察官を辞め探偵の手伝いをしている麻生龍太郎。温泉芸者をしている元妻を探して山間の温泉町に。聞き込みを開始後に事件。さすが元警視庁刑事です。結末は?第一部ということはシリーズが続く
今野敏「分水」隠蔽捜査11新潮社読了。刑事部長の竜崎はつくづく思う。警察官である前に官僚であることを。神奈川県の大物政治家の家で火事が発生した。放火の可能性もあり警察署長もいち早く殿様と若殿に挨拶に向っていた。本部長は竜崎に「行くよね?」そのつもりはありません。大物代議士と対峙へ
ピンク地底人3号「カンザキさん」集英社読了。まるで絵に描いたようなブラック会社。僕の勤めていた家電品配送センターには地獄に仏のミドリカワさんと正反対のカンザキさんがいた。ペアは突如変わる。重い冷蔵庫・洗濯機・テレビ中心で肉体労働者。昭和は生きている。こんな会社あらへん?あったよ
矢野隆「猪之噛」集英社読了。眼前の敵を仕留める機が到来するのを猪は待っているのだ。罠というパンデがあって初めて対峙できる。黒い瞳が輝きを増した。来る…生きる…命をかけた闘い。マリアは集落に住み草刈機を買った。ある日、村にイノガミ?巨大猪が…牙が迫る。死と隣り合わせの仕事。迫力満点だ。山と里の壁の役割をしていた山林内の果樹園や田畑の消失、豪雨災害による河川修復、メガソーラー施設や宅地開発に猟師や住民の高齢化からの廃屋などで獣が村や町に現れる。課題は多い。生きる、お互いに共存する。それを知るだけでも読んでよかった。
#矢野隆 #猪之噛
#奥田英朗「普天を我が手に③完結編」講談社読了。昭和24年の春、竹田志郎は司法研修所に入所した。昭和24年の春から始まる。この物語の成功の一つに四人の若者が主人公だということ。昭和元年生まれの四人が要所で巡り合う。新しい時代を切り拓く、それぞれの物語です。凝縮した日本昭和史である。
#上村裕香「ぼくには笑いがわからない」角川書店読了。真面目ガリ勉の大学生の耕助は2年先輩の百合子に恋をした。タイプを聞いたら「わたしのこと、笑わせてくれる人」耕助はM−1優勝を目指す。もっとも笑いからかけ離れた男の挑戦やら闘いの青春純情物語です。M1小説数々あれど、これ好きかも?
佐々木譲「分裂蜂起」集英社読了。日本が日露戦争でロシアに敗北したという設定で物語は始まる。ロシア占領下の東京でロシア軍は駐屯していた。その頃ロシアで革命が起きた。警視庁特務巡査の新堂は極秘潜入捜査を始める。革命の影響が忍び寄る。真逆歴史警察小説だ。人気シリーズ三部作の完結編✨
千葉ともこ「飲中八仙歌」新潮社読了。中華列伝なんだけど、はるか昔には感じない。それは著者の若き感覚の筆力だろう。この手の小説はあまり読まないがくせになる。杜甫の飲中八仙歌の物語。8人の著名な酔っぱらいとの関わりがおもしろい。最終章の杜甫の有名な詩、国破れて山河ありを何度も繰り返す
三上幸四郎「遥かなる秋のエイティーン」講談社読了。二人はハロウィンの夜に出会った。遥佳は紺色のセーラー服を中学三年生。友だちと歌舞伎町に潜入した。夕真は秋だけタイムリープしている。信じることで物語は続く。これは恋なのか?インテリムライブはじまりーっ!どうもハルカです。答えは結末だ✨
宮島未奈「成瀬は都を駆け抜ける」新潮社読了。びわ湖大津観光大使になった成瀬は京大生となり新しい一歩を踏み出す。独特な語り口と度胸があり何より男前なのだ。京都を極めるため未来へ進む。新しい出会いと再会を楽しんでいる。成瀬は自由だけど人間味もある。どこに行ったら会えるのだろうか?完結
町田そのこ「コンビニ兄弟5」新潮文庫読了。人気シリーズ最新作。一味違ったココロが満たされる小説。門司港のコンビニを舞台に愛される名物店長の謎が明かされる。周りの登場人物からみたコンビニ物語。こんなコンビニだったら働きたい。プロローグのコミカライズ版の漫画試し読みが斬新で二度満足🌟
石田夏穂「緑十字のエース」双葉社読了。大手のデベロッパーの敏腕積算部長の浜地は海外現地事故の責任を理不尽に取らされ閑職に追いやられ退職。家族にも言えず中堅ゼネコンの契約社員に転職。仕事で向かった先はショッピングモール建設現場での安全衛生管理責任者。初めての仕事に戸惑う。その上、教育係が非正規の若者。屈辱からの復活はなるか?そして驚愕の結末が待っていた。日本の工事現場がリアルに物語に描かれている。
群ようこ「かえる生活」朝日新聞出版読了。れんげ荘物語シリーズやエッセイや書評など活躍中の著者の日常生活。だんだん歳を重ね奮闘の毎日をゆかいに語っている。色々な壁を乗り越えるさまは分かりすぎます。人生の先輩が頑張ってるなら私もまだまだ頑張らねば、そう元気をもらえるユーモアエッセイ集
寺地はるな「ナモナキ生活はつづく」集英社読了。寺地さんのエッセイ本なんて読んだことないぞ。僕はついにもうろくしたか?大丈夫だった。著者の初物。十年前くらいまではエッセイは嫌いだった。ひとの日記みたいなもの何が楽しいのかと。最近はたまに読む。著者の少ししか知らないことが一歩前進した✨