アナンド・パンディアン『人類学は何ができるのか』奥野克巳・花渕馨也訳(亜紀書房)。第一次トランプ政権下で身に刻んだ危機感を携え、全米を旅しながら〈生〉のあり方を問い続けてきた著者。あえて根源的な問い「そもそも人類学とは何か」へ退くのは、その退却こそが、最前線への飛躍になるからです。
異文化をexperienceすることは、自文化をexperimentにかけること。理解への試みは、足場を揺らす実験へと変わり、開かれている者だけが驚きに打たれ、自己を異化される。ポストヒューマニズムやアーシュラ・ル=グウィンの小説と交響しながら、「別の世界」からこの世界を相対化する営み。
27.02.2026 09:57
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「将来、私が死んだあと、人々はファシズム体制を布こうと決定するかもしれぬ。そしてほかの人たちは、その人々のなすがままに任せるほど卑劣であり無能化しているかも知れぬ」
『実存主義はヒューマニズムである』J・P・サルトル
01.03.2026 06:37
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マクロビオティックとか、「縄文」の実体が解明されていないからこそ爆増していく妄想が絡んだ言説が、百花繚乱。わたしのようなのんきな読者は「トンデモ」思想ばかりじゃん、と笑いたくなるのですが、実はそうではないことも考察されています。もう少し安倍昭恵氏の「縄文」スタイル周辺について読みたかったかも、と思いました。 #縄文
23.02.2026 06:55
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『縄文 革命とナショナリズム』
中島岳志 太田出版 2025
考古学的には解明されていないことの多い「縄文」。その謎と余白に想像力をかき立てられた人びとが、みずからの世界観を「縄文」に投影し、さらにロマンチックかつドラマチックに盛りに盛って、日本の思想界をにぎわせてきた、その現象が検証されています。
資料や文献の引用がたっぷり盛り込まれていて、日本の思想の一大潮流(?)を垣間見る思いです。岡本太郎もいいけど、個人的には「オカルトとヒッピー」あたりからがぜん面白くなりました。もうここまでくると、かれらの原始人/縄文人へのとってつけたような憧れとか、わたしが一時実践しようとしていた(続く→)
23.02.2026 06:53
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icchanさん、暑苦しい感想文をお読みいただきありがとうございます!本を読むとついつい興奮してしまいます🤩
17.02.2026 22:52
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『エンプシウム~健康リゾート・ホラーストーリー~』オルガ・トカルチュク著
The Empusium ~ a Health Resort Horror Story~
Olga Tokarczuk translated by Antonia Lloyd-Jones
Riverhead Books 2024
「女」がほぼ出てこないフェミニズム小説であり、新しい種類の語り手〈第四人称〉による、二元論爆破小説。
ポーランドのノーベル文学賞作家オルガ・トカルチュクの『エンプシウム』は、『魔の山』的なサナトリウム版教養小説の骨格に、(続く→)
17.02.2026 09:42
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例え自分が投票した候補が落選したとしても、「もう終わった」ではありません。
「選挙で選ばれた=全権委任された」ではないし「民主主義=選挙が全て」でもありません。
今後もデモや署名など、意思表示の様々な方法を駆使し、選ばれた人間がそれにどう向き合うか、大切なのは「これから」。
08.02.2026 11:45
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いいんですよ中道で。いいんですよレイモン・アロン的で。戦争にならなければ、軍事国家にならなければ、そっちが断然いい。
08.02.2026 02:04
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大事な大事な甥っ子を戦争に行かせるわけにはいきません。隣の家の小5男子も、スーパーのお兄ちゃんもみんな。
#ママ戦争止めてくるわ
08.02.2026 01:48
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もう一つ多いのが「日本も軍事強化すべきでは」という不安。9.11後のアメリカは、恐怖を煽りながら戦争と監視を拡大し、人びとの心身と国家財政に深い傷痕を残しました。恐怖心から疑心暗鬼に陥ることなく、多彩な連帯で民主主義を支えること。私たちの尊厳として、未来の自分に恥じることのない選択を刻みあっていきたい!
05.02.2026 22:25
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授業で選挙の争点を議論していると、受講生から不安な声も。多いのが、「与党が強いので、ほかに入れても意味がない」というもの。けれど投票は、勝ち馬に乗る賭けとは異なります。有権者が「よりましなほう(lesser evil)」を選ぶことで、意思を可視化し、議員/政治に緊張感を与えられる。
05.02.2026 22:22
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噴飯もの、、、
とか笑ってるうちにフィクションより恐ろしい世界になっていく
21.01.2026 13:09
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最近読んだ本📚
本にもよりますが、読んで考えたことを読書記録として言語化しないとなんだか落ち着きません。でも最近は忙しくもないのに書く時間がない。本と一緒にお風呂やお布団にこもって出てこれないから。冬のせいです。
13.01.2026 11:02
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『世界』2月号 岩波書店
「内なる帝国主義の克服に向けて-台湾海峡有事をめぐる断想」駒込武
わたしの疑問に答えてくれる論文。取り急ぎメモ:
キーワード
⚪︎内なる帝国主義(大国に都合よい国際秩序の正当化)
⚪︎歴史解釈と思想統一
⚪︎大国対大国の恣意的取り決め
⚪︎少数民の従属
⚪︎野望のカムフラージュ
⚪︎国益的感性
⚪︎住民の自決
⚪︎島々の連帯〜東アジア非武装地帯構想
「自国民でも敵国民でもない、つまり人間ではない」とみなされた人びとを生んだ、帝国主義/植民地主義の罪の深さよ…今、何食わぬ顔してこういう時代が復活しそうな気がする。詭弁と強弁のプロ集団にどう立ち向かえば?
10.01.2026 05:49
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年末に新宿紀伊國屋で買った本📚
沓掛良彦の本見つけて大興奮し衝動買いしてからザネッティでコーヒー飲んだ☕️
03.01.2026 03:04
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津原さん、『五色の舟』原画ですよ……
25.09.2024 05:06
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SNSに投稿対して→SNSの投稿に対して
15.12.2025 03:44
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【読書記録】『性/生をめぐる闘争 台湾と韓国における性的マイノリティの運動と政治』福永玄弥 |Nat
『性/生をめぐる闘争 台湾と韓国における性的マイノリティの運動と政治』 福永玄弥著 明石書店 2025年 著者福永玄弥氏の『世界』(岩波書店)での連載が興味深かったので、本書を手に取りました。博士論文をもとにした学術的な大著なのですが、わたしなりに理解したことを記録しておきます。 テーマは、植民地解放後の東アジアの冷戦秩序のなか、台湾と韓国において、近代化の影響のもとで性的マイノリ...
偏見・嫌悪という〈快楽〉への依存の深刻さを実感します。この罠を避けるには、歴史や文化や社会に対する正しい知識と理解を求める気持ちと「想像力」を養うことです。本書では、「性的マイノリティの人権を賭けた闘争」という切り口によって、隣国について学べます。この切り口は最高。「性」は「生」の根源であり、これと無関係に生きられる人間は存在しないのですから。知識や理解とは自己批判をともなうことでもあります。思考停止して悪口を言いつづけているほうがどれだけ楽しいか。でも、悪口より「一対一」の関係の快楽のほうが深く大きいとわたしは信じています。
読書記録:
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12.12.2025 08:54
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『性/生をめぐる闘争 台湾と韓国における性的マイノリティの運動と政治』
福永玄弥 明石書店
植民地解放後の東アジアの冷戦秩序のなか、台湾と韓国において、近代化の影響のもとで性的マイノリティの存在を政治がどのように扱ってきたのか、当事者たちの闘争はどんなものであったのか。
かつての日本の植民地であり、独裁制を経て民主化への道を歩んでいるという共通点をもつ両国。しかし、性的マイノリティの闘争、そして権利の獲得状況や社会における受容の変化については大きな差がある、ということが分析によって浮かび上がります。またさまざまな方面からのバックラッシュの激しさを知るにつけ(続く→)
12.12.2025 08:54
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ルソー『孤独な散歩者の夢想』佐々木康之訳、川出良枝解説(白水社)の書影📕
ルソー『孤独な散歩者の夢想』佐々木康之訳、川出良枝解説(白水社)。読書の真髄は再読にあることを思い知らされた読後感。「この地上では、私にとって、すべてが終わってしまった」――ルソーの孤独は、社会から疎外されたロンリネスではなく、あくまで主体が世界を再構築するためのソリチュードでした。
底なしに見える断絶は、むしろ新たな認識への入口だったのでしょう――「逆境のなかで、私たちはやむなく、こうして自己へ回帰する」。顔を有する主体だからこそ増幅した嘘や誤解ゆえに「私は人間嫌いになった」と述懐しつつ、ルソーの足は自ずと〈自然〉へ向かいます。湖のせせらぎや木立ち、緑の茂み。
07.12.2025 08:37
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『三頭の蝶の道』
山田詠美 河出書房新社 2025
日本文学界において特異な輝きと個性で君臨した3人の女性作家の葬儀の記というかたちの、一種のモデル小説。(本流を任ずる)男の作家たちに「女流文学」と呼ばれながらもその言葉を手玉に取って結束し、かといって馴れ合うことなく、わがままないっぱいに自分の芸術を模索していった偉大な作家たちへ捧げられたオマージュです。彼女たちを支えた人びとの心の声をすくいあげこだまさせる、三人称多視点の語り。この語りを統合している声は、「女流」の矜持を受け継ぐ作者みずからのものであるように感じました。
読書記録:
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07.12.2025 09:11
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『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー 江川卓訳 I~IV 中公文庫
日本語版は、江川卓訳がいちばん好きなのですが、集英社の「世界文学全集・愛蔵版」でしか読めなくて、絶版で古書店でもなかなか見つからず、あっても高すぎて、図書館で借りて読んでいました。巨大な本で、重くて大変でした…
今、中公文庫から文庫として出版されてとてもうれしい! 何度も読みたいからやっぱり手元に置きたいのです。「カラマーゾフの兄弟」ってとんでもないエンタメ小説です。
04.12.2025 09:44
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『シモーヌ』分断と孤立を越える。
シモーヌ編集部 サッフォー
わたしのなかのゴリゴリの保守おばさんと、その反転みたいなラディカル・フェミニスト女子が口を揃えて言うのです。「性労働は悪だ」と。
正反対の2人が、違う理由で同じことを言っている。
まるで、政治体制は違うのに、LGBTQを認めないことで意見が一致するあの国やこの国のようだ。
この雑誌を読み彼女たちと対話しています。人間は流動性を持つということを実感しながら。
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02.12.2025 15:44
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三茶のTSUTAYA がなくなるそうです。近所からどんどん本屋が減っていきます😢数年前撤退した書店の人はこの沿線の店舗の家賃が高すぎると言ってました。代わりにT急系の店が来るのです。
01.12.2025 23:58
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『ギリシャ語の時間』 ハン・ガン 斎藤真理子訳 晶文社 2017
意志や感情を伝える、声。そして言語・ことば・発話。これらは心を表すことができるのでしょうか。
『ギリシャ語の時間』はvoice(声)と沈黙の物語です。voiceには、能動態や受動態などの〈態〉という意味もあります。そして古典ギリシャ語には中動態という〈態〉がありました。
少しずつ視力を失っている〈男〉は古典ギリシャ語教師。仕事も家族も家庭も、そして声までも失った〈女〉は詩人。能動的にでもなく、受動的にでもなく、絶望の淵のすれすれのところに立ったまま、耐えるようにして過去の思い出と喪失感のなかで生きているふたり。(続く→)
29.11.2025 06:43
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『Cursed Bunny(呪いのウサギ)』
Bora Chung translated by Anton Hur
ボラ・チャンの、〈マジカル・レアリズム、ホラー、SFの垣根を超えた短編集〉。アントン・ハー氏の翻訳です。糞尿汗血液経血汚物汚水がてんこ盛りなのでご飯食べながらは読めません。韓国SFが流行ってると友人が言うので、2年ぶりに読み返し、またきもち悪くなりました。呪いや正体不明のなにかにまみれて脂汗かきながら読んだあとはヘンな爽快感が。
読書記録です:
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23.11.2025 08:19
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